「いい風土デザインプロジェクト」はこのほど、「『はたらく』ことに関する意識調査」の結果を明らかにした。同調査は11月13日~14日、全国の就業している男女400人を対象にインターネットで実施したもの。
これからの時代、生き残り発展する会社はどんな風土だと思うか尋ねたところ、「仕事の目的・存在意義が共有されている風土」(49.0%)が最も多かった。次いで「対話によってメンバー同士がわかりあえている風土」(37.8%)、「上司にもいいたいことを話せるフラットな風土」(36.5%)となっている。
所属する会社で職場の環境改善を提案したことはあるか聞くと、45.6%が「たびたびある」「1度はある」と回答した。21.3%は「思ったがやったことはない」、23.3%は「やろうと思わない」と答えている。
職場の環境改善を提案したことがある人に、どのような結果になったか尋ねたところ、46.2%が「採用された」と答えた。
しかし53.8%は「検討されたが採用されなかった」「検討すると言われて放置された」「検討されなかった」「話を聞いてくれなかった」と答えている。そのうち、「放置される」「検討されない」「話を聞いてくれない」など、取り合ってもらえない状況は32.9%だった。
採用されなかったと回答した人にその理由について尋ねたところ、「面倒な問題とみなされ放置された」(38.8%)が最も多く、「過去事例がないと却下された」(18.4%)、「正当な理由なく却下された」(15.3%)が続いた。
そのような組織での中でも、これから(も)改善提案にチャレンジしていきたいと思うか聞くと、53.0%が「チャレンジしたい」、47.0%が「チャレンジしたくない」と答えた。
自身の所属する部・課などのチームで、次のリーダーが育っているか尋ねたところ、54.8%が「育っていない」と回答した。
育っていない理由を聞くと、35.6%が「理想となるリーダーがいない」、32.9%が「管理職に次世代を育てる気 がない」、32.0%が「管理職が実務に追われ、育てる余裕がない」と答えた。
次のリーダーが育っているかという問いと、職場の環境改善に関して、これから(も)改善提案にチャレンジしていきたいと思うかという設問・回答と掛け合わせて分析したところ、「(リーダーが)育ってきている」と回答した層の84.2%が「改善提案したい」と回答している。「育っていない」と回答した層と比較して、36.7ポイントも差があることがわかった。
次のリーダーが育っているかという問いと「会社が生き残るために問題意識を持ち、現状を変えようとチャレンジする人を応援したいと思うか」という設問・回答と掛け合わせて分析すると、「(リーダーが)育ってきている」と回答した層の93.7%が「自分も協力したい」「応援したい」と答えている。
「(リーダーが)育っていない」と回答した層の「ポジティブ層」は63.5%で、30.2ポイントも差があることが明らかとなった。