SBIエステートファイナンスは11月19日、不動産のプロを対象とした不動産価値に関する調査結果を発表した。調査期間は2019年9月24日~10月8日、調査対象は不動産会社に勤務する代表者・物件仕入れ担当者・営業担当者で、有効回答は104人。

価値が落ちにくい物件種、1位「一戸建て」

  • 築年数や広さが同等の場合、下記の物件種別の中ではどの物件の価値が落ちにくいと考えますか?

築年数や広さが同等の場合、どの物件種の価値が落ちにくいと考えるか尋ねると、1位「一戸建て」(33.7%)、2位「タワーマンション」(22.1%)、3位「大規模マンション」(21.2%)との結果に。1位の一戸建てについては、「基本的には、土地の相場で判断しているため、あまり建物の築年数は関係ない。弊社の考えは建物に付加価値をみていないので、築20年も築30年も建物の価値は評価していない」などの理由が挙げられた。

不動産物件の30年後を見据えた場合に、価値を左右する重要なポイントを重要度合いの高いものを3つ選んでもらったところ、「最寄駅からの距離や公共交通機関の利便性」が32.7%でトップ。以下、「日常的な買い物施設、飲食店などへのアクセスの良さ」が12.9%、「築年数や建物のグレード」が11.9%、「地震・台風などの自然災害に対する安全性」が10.5%と続いた。

一方、30年後に不動産価値が下落する要因として最も影響度が高いと思うものは、「エリア周辺の過疎化」が最も多く22.1%。次いで「自然災害の発生」が19.0%、「近隣に嫌悪施設(高速道路、火葬場、刑務所等)の建設が予定」が15.2%となった。

また事故物件でも価値が下がらないケースを聞くと、「人気がある駅で、単身間取りであればニーズ高いのでそれほど下がらないと思う」、「駅近、近隣施設の利便性、良好な管理があれば問題ない」といった回答が寄せられた。