JR九州は19日、新幹線としては初という「電力融通装置」を11月28日から新みやまき電区分所(福岡県みやま市)へ導入すると発表した。
新みやまき電区分所は九州新幹線筑後船小屋~新大牟田間に位置する。「電力融通装置」の導入により、これまで行えなかった隣り合う変電所間での送電範囲を越えた相互の電力融通が可能となる。電車の減速時に生み出される回生電力に関して、異なる変電所の送電範囲で電車を走行させるための電力に有効活用できるようになる。
回生電力とは、電車が減速する際、モーターを逆回転させて運動エネルギーを電気エネルギーに変換することで架線に返す電気のこと。ハイブリッド自動車でブレーキの際に電気を発生させ、車載バッテリーに充電するのと同様のイメージだという。