11月22日、東京都渋谷区に「渋谷PARCO」がグランドオープンする。「渋谷PARCO? 昔から渋谷になかったっけ?」と疑問に思う人もいるだろう。そう、今回オープンするのは"新生"渋谷PARCOである。
渋谷PARCOといえば若者のファッションの聖地として知られるが、実は今回のグランドオープンに伴って、グルメやエンターテイメントもさらに充実している。早速、注目のスポットを紹介しよう。
渋谷PARCOが初めてオープンしたのは1973年のこと。以来、「インキュベーション」「街づくり」「情報発信」に取り組みながら進化し続けたが、2007年には建替え計画の検討が開始。2015年12月に都市再生特別地区の決定を受け、市街地再開発事業として計画が進められてきた。そして遂に、1969年の池袋PARCO開業から50周年を迎える2019年、生まれ変わったというわけだ。
新生渋谷PARCOのコンセプトは、「世界へ発信する唯一無二の"次世代型商業施設"」。ニーズを創造して新しい消費提案・価値観を提供すべく、ファッションからグルメ、エンターテインメントまでバラエティ豊かなショップが軒を連ねている。
アフターファイブに! エンタメ要素満載のグルメエリア
中でもグルメエリアは、仕事帰りに立ち寄りたい、個性あふれる店舗が充実している。
商業施設初出店となる「松尾ジンギスカン」をはじめとした専門店が並ぶ7Fでゆっくり食事をするのもいいが、同僚や友人とわいわい楽しく食べたいなら、「食・音楽・カルチャー」をコンセプトにした地下1階のメインレストランフロア「CHAOS KITCHEN(カオスキッチン)」に立ち寄るのがオススメだ。
同フロアには、サンフランシスコで連日大行列の人気を誇るMENSHOグループの逆輸入ラーメン店「Jikasei MENSHO」も入居しているほか、ジビエと昆虫料理を味わえる「米とサーカス」といった変わり種も。
日本酒専門スタンド「未来日本酒店& SAKE BAR」は、10種類の日本酒を飲んでAIによる味覚判定を受けた後、好みに合った1杯と、そのドリンクに合うおつまみを教えてもらえるユニークな店舗。飲食店でありながら、エンターテインメント要素も満載だ。
気分をあげたいときにふらりと立ち寄るなら、「Camby! Bar(キャンビーバー)」もイチオシ。新宿二丁目で活躍中の女装ウェイトレスをはじめとする、キャラがたったバースタッフたちが、乾杯とおしゃべりを一緒に楽しんでくれる。1人で寂しい夜にもうってつけだろう。
トレンド情報&カルチャーに触れられるエリアも
新しい情報やカルチャーに触れられるスポットも充実している。
まず情報収集に立ち寄りたいのが、4Fにある東京の文化案内所「ほぼ日カルチャん」。
舞台や映画、ライブ、展覧会など、東京で連日おこなわれているさまざまな催しを、ほぼ日の視点でセレクトして紹介してくれるこちらのスポットには、スタッフが「案内人」として常駐。
お客さんとのコミュニケーションを通して、「今の東京のおもしろい文化」を紹介してくれるので、デート前などに2人で立ち寄って、その日のスケジュールを決めるのもいいかもしれない。
8Fには、同じくほぼ日が運営する「ほぼ日曜日」もオープン。展覧会やライブ、パフォーマンスなどのあらゆる「表現」を提供しているこちらのスペースでは、新しい文化や価値とじかに触れあうことができる。
また、1階下の7Fには、少年ジャンプ関連のグッズを扱う「ジャンプショップ」、任天堂のキャラクターグッズをそろえた「ニンテンドートウキョウ」、「ポケモンセンターシブヤ」など、漫画やゲーム好きにはうれしいショップがたくさん。
さらに、価格.comが運営する「価格.com GG Shibuya mobile esports café&bar」では話題のesportsのスポーツ観戦ができる。
アートカルチャーからオタク・コンテンツまでジャンルレスにコラボレーションして新しいフードエンタメを発信する「コラボレーションカフェ」で、"映え"が叶うフードメニューを味わうのもオススメ。
11月22日から1月20日にかけては、UUUMクリエイターの祭典「U-FES.」を開催。HIKAKIN、はじめしゃちょー。をはじめとする人気クリエイターが考えたメニューとともに、フードエンタメ空間を体験することが可能なので、流行をいち早くキャッチするためにも定期的に足を運んでみては?
ファッション売り場も体験型で楽しめる
他にも、ファッション関連では「ELIN(エリン)」、「SSW(Shibuya Social Wave)」、「Flower MOUNTAIN」、「sneeuw(スニュウ)」などが初の直営店としてオープンするほか、エンターテインメント要素もふんだんに取り入れられている。
例えば、ファッション売り場にテクノロジーを掛け合わせ、"デジタル時代のNEXT売場"をコンセプトとした5階エリアでは、おなじみ「JINS」がバーチャル試着を実施。自分の眼鏡を着用したまま売り物の眼鏡を着用した姿を確認できるという最先端の技術も体験できるのだ。
新しい渋谷PARCOは、ファッションになかなか関心が向かない人でも楽しめる、まったく別のスポットに様変わりしたと言えるだろう。「若者のファッション売り場に興味はない」と思っていたあなたこそ、訪れてみてはいかがだろうか。