JR東海は13日、武豊線と東海道本線岡崎~豊橋間の駅に導入している「集中旅客サービスシステム」を東海道本線・関西本線の10駅に拡大すると発表した。
「集中旅客サービスシステム」は、早朝や夜間などの駅係員不在時でも、案内センターにいるオペレーターが必要に応じて遠隔で対応するシステム。導入駅には券売機に隣接してインターホンや券面確認台、セキュリティカメラ、スピーカーなどを新設。これらを使用してオペレーターと会話することで、駅係員不在時でも列車を運行するすべての時間帯できっぷの購入や乗り越し清算などが行えるようになる。
オペレーターは券売機での対応のほか、セキュリティカメラを通して駅の状況を把握し、利用者からの質問への応対や声かけ、案内放送などを行う。現地での案内などが必要な場合、係員が現地に出向いて対応する。
新たに導入する駅は東海道本線の逢妻駅、野田新町駅、東刈谷駅、三河安城駅、西岡崎駅、関西本線の八田駅、春田駅、蟹江駅、永和駅、弥富駅の計10駅。2020年4月から各駅で工事に着手し、12月頃から使用開始する予定となっている。
なお、指定席券購入ニーズの高い東刈谷駅、八田駅、春田駅、蟹江駅では、「サポートつき指定席券売機」を設置し、インターホンを通じてオペレーターが応対することで、新幹線の指定席特急券などのほか、学生割引乗車券など購入時に証明書が必要な割引きっぷも購入できるようにする。東刈谷駅、蟹江駅、弥富駅では、「集中旅客サービスシステム」導入後も引き続き日中時間帯に有人窓口を開設する。