年末が近づくと、そろそろやっておきたいことがいくつかありますが、そのうちのひとつとして「ふるさと納税」があります。

ふるさと納税は、2000円の自己負担で、寄附した自治体からもらえる返礼品が魅力です。さらに、所得税の還付や住民税の控除も受けられることもあって寄附をする人が増えました。

そしてまた、高還元率の返礼品が増え過熱したことで、本来のふるさと納税の趣旨とはかけ離れた返礼品も目に付くようになりました。そこで、2019年の6月からは、「返礼品は、寄附額の3割以内」、「地場産品であること」と規制を設けることになり、この基準を守らない自治体は、この制度の対象外となりました。

この6月からは、商品は適正なものになり、食品は適正な量に変更され、お得感が減ってしまったかもしれません。また、2019年10月からは消費税が10%になったことによって、一部商品では量が減ったり、寄附金額が増えたものもあります。それでも、ふるさと納税は、控除や還付がされかつ3割程度の返礼品がもらえる魅力は変わらないでしょう。

例えば、農産物(果物や野菜)、魚介類などその地方ではたくさん採れて庶民価格であるものが、東京の店頭に並ぶと高額になるものもあります。また、店頭には並ばない地方の名産品、特産品をお取り寄せ感覚でできるものは、お得だと考えることもできるでしょう。

そしてお得感ではなく、応援したい自治体へ直接お金が届くことも魅力です。災害や震災で被害を受けた自治体へ返礼品なしの寄附で直接応援することができることも、この制度の優れているところです。

年末にふるさと納税をお得にするコツ

生鮮食品や冷凍食品など、冷蔵庫に入れないといけないものや、早く消費しないといけないものを同時多発的に選ばないことです。日にち指定ができる返礼品もあるので、計画的に返礼品を受け取るようにしましょう。

お歳暮のし対応をしてくれるサービスを利用して、ふるさと納税をしながら、お歳暮を贈るのもお得に利用する方法です。

他には、年末年始のパーティー用の食材や、おせち料理の食材をふるさと納税で調達する方法もあります。そして酒は軽減税率対象外の10%ですので、返礼品は酒類を選ぶのもいいかも知れません。

食べ物以外では、ハンカチやタオルの返礼品を選んで、ちょっとしたお礼のプチギフト用としてストックしておくのもいいでしょう。

なんと、ふるさと納税にも、返礼品にわけあり品を出しているところも出てきました。自宅用であればコスパも良いので検討してみてはいかがでしょうか。

丸山晴美(まるやま はるみ)

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外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザ―として独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している