「アクティビティ」はヘルスケアの面でApple Watchのコンセプトを体現する重要な機能。毎日多くの方が自分の活動量をチェックしているのではないでしょうか。とはいえ、いつも一人で黙々と目標に挑み続けるのは難しいものです。watchOS 6ではそれをサポートする「トレンド」という機能が追加されました。

Apple Watchの「アクティビティ」とは? 基本をおさらい

改めてApple Watchのアクティビティ機能についておさらいしておきましょう。アクティビティは、Apple Watchに搭載されたセンサーによって毎日の活動量を自動的に計測・記録する機能です。

計測するのは、活動による消費カロリーを示す「ムーブ」、早歩き以上の運動をした時間を測る「エクササイズ」、1時間に1回以上立ち歩いた回数を数える「スタンド」の3種類です。3色のリングでこれらの進捗を表示し、リングが完成することを目指します。

  • Apple Watchを身に着けるだけで、自然に毎日の詳しい活動状態を把握できる「アクティビティ」。各種文字盤のコンプリケーションにも配置できます

  • 毎日の記録はiPhoneの「アクティビティ」アプリに蓄積され、過去の分も遡って見ることができます

アクティビティの「トレンド」

健康のために毎日の目標達成を目指しても、モチベーションを維持し続けるのは難しいもの。そんな時に役立てたいのがiOS 13でアクティビティに追加された新機能「トレンド」です。過去90日の活動状況を、過去1年間と照らし合わせて活動量の変化を分析し、最近の傾向と改善点についてアドバイスしてくれるというものです。

長期的な自分の記録が評価・比較されることで、現状が良いのか悪いのか、どうすれば改善できるのか、具体的にわかるのがこの機能のポイント。その日だけでなく、長期的な達成度の見える化が継続のモチベーションに繋がります。ただし、この機能には過去6カ月以上のデータが必要です。

  • iPhoneの「アクティビティ」アプリを開き、下部にある「トレンド」タブをタップ。各項目の傾向が上向き/下向きの矢印で表示されます

  • タップすると詳細な情報が表示されます。上向き矢印は、過去1年間と比べて上昇傾向にある項目です

  • 下向き矢印は下降傾向にある項目。具体的にどうすれば改善されるのかも示されます

  • 3つのリング以外にも、いくつかの項目が計測されていることがわかります。表示には過去6カ月分のデータの蓄積が必要です