SNSでは、日々多くのクリエイターが自身の作品を発表しています。作品を投稿する人だけでなく、その作品を楽しみにしているファン。お互いが相互に影響しあうことで、良質な作品が生み出されているのが面白いところです。

とはいえ、顔の見えづらい、直接対話するわけではないSNS。”ならでは”の悩みがあるようです。「オタク女を潰すオタク女」というタイトルで投稿された、ある短編が話題になっていました。

  • 気づかうゆえのすれ違い…

「この人の作品、いつもいつも最高だから、いつもいつも熱い感想、長文で書いちゃってたけど… わたし、ネットストーカーっぽくない?」ある作家のファンである女性。あまりに好きすぎるあまり、熱い気持ちをぶつけすぎていたのでは…と心配になります。

そこで取った行動は、「今回も素晴らしかったし泣いちゃったし萌えたけど、距離感って大事だし感想はやめておこう」。今回の作品には感想をコメントしないことに決めました。

一方、作家は「なんで? いつもいつも熱い長文の感想くれるあのひとから、いつまでたっても感想が来ない」と不安げです。「あああどうしよう、つらいはずかしい、この作品なかったことにしたい」。そして決断するのです。「削除しよう」。

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この短編を投稿した方にお話を伺ったところ「オタクの世界だけでなく、人間関係全般のすれ違いとしても起こりうることです。必ずしもこうなるというわけではもちろんありませんが、すれ違いは勿体ないので、オタクは作品を通して愛情を伝えられる稀有なチャンスを得ていると考え、思いつめずにバンバン感想を送るべきと思います」とコメントを寄せてくれました。

また投稿後の反響に対しては、「同じことで思いつめたような方のコメントや反応が多く、困惑している」とのこと。同じような経験をしたことがある人が多いことが伺えます。ファンの皆さんは、ぜひ勇気をだして作家さんに称賛の声を送ってみてはいかがでしょうか。