東急田園都市線・大井町線のダイヤ改正に合わせ、10月1日に南町田駅から「南町田グランベリーパーク駅」に改称され、平日・土休日ともに急行が停車する駅となった。あわせて駅周辺の鶴間公園とグランベリーモール(2017年2月閉館)跡地を中心に再開発を行い、「南町田グランベリーパーク」として11月13日にまちびらきを迎えた。

  • 「南町田グランベリーパーク」がまちびらき。記念のセレモニーが開催された

当日はオープン前から多くの人が新しい商業施設を訪れ、長い列ができていた。そんな中、まちびらきを記念したテープカットセレモニーが開催された。まずは町田市立鶴間小学校の児童たちが、合唱曲「星の大地に」を披露。天気は曇りながらも、新たなまちの誕生にふさわしい、晴れやかな気分を感じさせた。

続いてTUBEの春畑道哉さんが、「南町田グランベリーパーク」のテーマソング「Promised Land」を生演奏。商業施設のオープンを待つ人たちから歓声も飛んだ。

  • 地元の児童たちが「星の大地に」を合唱

  • TUBEの春畑道哉さんが「Promised Land」を生演奏

  • スヌーピーも加わってテープカット

春畑さんは町田市生まれ。TUBEでの活動を始めてからも、しばらく町田で暮らしていたという。「テーマ曲を依頼されて光栄です」と春畑さん。「Promised Land」は南町田グランベリーパーク駅の発車メロディにも使用されることになった。

セレモニーで登壇した町田市長の石阪丈一氏は、「このまち全体が公園であり、モールと公園が一体となっているので『パーク』としました」と説明した上で、「人生のさまざまなステージで、約束された場として末永くご利用いただきたい」と述べた。

  • まちびらきの当日、駅周辺は多くの人でにぎわった。南町田グランベリーパーク駅では専用の改札口(グランベリーパーク口)も設けられている

東急取締役社長 社長執行役員の高橋和夫氏は、「このまちが完成してからが新しいスタートです」と挨拶。施設内に「スヌーピーミュージアム」を設けるソニー・クリエイティブプロダクツの代表取締役、長谷川仁氏は、「スヌーピーは町田に親和性があると思います。ぜひピーナッツの世界に触れてほしい」とアピールした。衆議院議員の小倉將信氏も来賓として挨拶し、「地域に広く利益をもたらす街になってほしい。末永く愛される場所になることをお祈りしたい」と語った。

出席者によるテープカットの後、いよいよ「南町田グランベリーパーク」がまちびらき。並んでいた一般客が商業施設に押し寄せ、幸先の良いスタートとなった。

  • 10月1日に駅名が改称された南町田グランベリーパーク駅。駅構内も広々とした印象に

  • 「南町田グランベリーパーク」につながる大階段でLED照明による演出も。駅構内・駅周辺に「南町田グランベリーパーク」のロゴも見られる

「南町田グランベリーパーク」は魅力あるまちとして、少子高齢化や人口減少など郊外都市が直面する社会的課題の解決に向けたひとつの回答となるのか。新しい暮らしの創出に向け、官民それぞれが期待しているように感じる。