2019年は台風や大雨によって、日本各地で大きな被害が出ました。農産物にも被害が出て、野菜価格が値上がりしています。野菜の価格高騰は家計にとって痛手になりますね。支出を抑え、痛手を少しでも小さくしましょう。

  • 野菜が高い......食費を節約するには?

    野菜が高い......食費を節約するには?

野菜価格の高騰、実際の家計への影響額は?

2018年の総務省「家計調査」によると、40代前半世帯の1カ月あたりの支出に占める食費の割合は、約25%で7万6,000円となっています。この世帯の家族人数は、3.78人となっていますから、このデータの平均的な家庭は3~4人家族といえるでしょう。

食費の中には、外食費が約1万8,000円含まれています。よって、外食費除く食費は5万8,000円です。このうち、生鮮野菜と生鮮果物の費用は6,500円となっています。

一部報道によると、台風被害による野菜、果物の価格は1割から、大きいもので5割ほど値上がりしているとのことです。仮に5割アップで計算すると、野菜果物の食費が約3,000円増えることになります。

月3,000円の食費アップの影響が大きいと思うか、小さいと思うかは、人それぞれでしょう。しかし、購入するものは同じなのに3,000円アップするわけですから、心理的な負担があるかもしれません。そこで、価格高騰に対する、6つの対策を考えてみました。

(1)ランチ代を見直す

ランチで外食をしている場合、外食回数を見直すことで節約ができます。1カ月のランチ代から3,000円分を削るとすると、ランチ3~4回分でしょうか。もちろんお店にもよりますが、やはりお弁当を持参することが大きく節約できる方法です。

節約と聞くと、家族で行く外食を減らすことを思いつくかもしれませんが、家族との外食は1種のイベントです。イベントは減らすとストレスを感じます。しかし、仕事中のランチ3回ほどであれば、比較的我慢も無理もせず減らせるのではないでしょうか。

(2)献立を立てずに買い物に行く

献立を立ててから買い物に行くと、その日安くない食材を買ってしまうことになるかもしれません。ですから、買い物に行く前に献立を立てない方がいいでしょう。スーパーに行き、その日安く売っている野菜を見つけ、その野菜で何を作ることができるか考えてみることも節約につながります。

これは野菜に限らず、お肉やお魚にも当てはまります。その日の特売されている食材から献立を考えることを習慣づけましょう。

(3)冷凍食品や乾物を利用する

かぼちゃ、ほうれん草、ミックスベジタブル、ブロッコリーなど冷凍食品には様々な種類の野菜が販売されています。日持ちもしますし、少量ずつ使うことができ便利です。

また、乾物の野菜は、切り干し大根や人参、ネギなどがあります。乾燥させると旨味や香り、栄養価が増しますから、積極的に使いたい食材ですね。

冷凍食品や乾物は天候に関係なく価格が安定しているので、野菜価格高騰時に大いに代用できる食品です。

(4)量の多いお徳用を買う

たとえば、白菜はスーパーでは4分の1サイズで売られていることが多いですが、八百屋さんではまるまる1個が割安で売られていたり、ピーマンはいつもの大きさより大きい袋に入ったお徳用を買ったり、価格自体は高くなりますが割安に買うことができます。

ただし、食べきれず腐らせてしまっては意味がありません。食べきるのに時間がかかりそうなら、冷凍することを上手に活用しましょう。

(5)水耕栽培にチャレンジする

高くて買えないなら、自分で作ってしまうという作戦です。手間と時間はかかりますが、育てる楽しさがあります。水耕栽培は室内で育てられますし、スペースも取りません。スポンジと容器さえあれば作れる手軽さです。

水耕栽培で育つ野菜は、ブロッコリーのスプラウト、豆苗、リーフレタス、小松菜、ミニトマト、ネギなどです。特別な道具を買わなくても、種さえあれば、簡単に育てる方法が多くのサイトで紹介されています。一度調べてみてはいかがでしょうか。

(6)まとめ買いして買い物回数を減らす

まとめ買いは、食費全体を節約する効果があります。まとめ買いして、ほかの日には買い物に行かないようにすれば、家にある食材だけでご飯を作ることになるので、食費削減効果があります。

買い物に行くと、目当てのもの以外を買ってしまいませんか? 買い物に行き、安くなっていると、無くてもどうにかなるものや、いつか使うだろう、あったら便利だろうというものをついつい購入してしまいがちです。このような「ついつい買い」を防ぐには、買い物に行かないことが最も効果的な方法です。まとめ買いをすることで、買い物回数を減らしましょう。

とはいえ、まとめ買いの時に買いすぎてしまうのも問題です。「次の買い物までに使う予定はあるか」「無くてもどうにかなるものではないか」を購入基準として買うようにしましょう。

自分にあった方法で節約を楽しむ

野菜価格の高騰は家計に影響を与えますが、工夫次第で影響を小さくすることができます。自分に合った節約方法を試しながら、楽しく節約できる方法を見つけていきましょう。