東芝ホームテクノは、衣類スチーマー「La・Coo S(ラクーエス)」の新製品(2モデル)を発表。コードレスタイプ「TAS-X5」を11月初旬に、電源コード付きタイプ「TAS-V5」を11月中旬に発売します。価格はオープン、推定市場価格(税別)場想定価格は、TAS-X5が15,000円、TAS-V5が13,000円です。するするとすべるかけ面を備え、アイロンとしても活躍しそうな製品です。

  • TAS-X5

    コードレスタイプのTAS-X5

  • TAS-X5、TAS-V5

    コードレスタイプのTAS-X5(写真左)と、電源コード付きタイプのTAS-V5(写真右)。TAS-X5は、コードレスと電源コード付きの2Wayで使用可能です

衣類スチーマー市場は2013年から急拡大しています。理由は手軽さと利便性。

アイロン台を出して使う従来のアイロンがけと、衣類スチーマーの利用シーンには、はっきりとした違いがあります。衣類スチーマーは、ハンガーにかけた衣類のシワ伸ばしや、出かける前に玄関で気がついたらサッと衣類をケア……といった、一言でいえば手軽な使い方が得意。

一方で従来タイプのアイロンは、大量の衣類やシーツなどの大物衣類を、ゆっくり時間をかけて仕上げる使い方が適しています。

  • 衣類スチーマーの市場は年々増加

  • 衣類スチーマーは、誰でも使える手軽さが人気の秘密

そういえば我が家も、ジャケットやスカートなどその日に着ていく服のシワが気になったら衣類スチーマーを手に取りますが、シーツや子どもの給食当番エプロンなど、しっかりプレスをかけたいときはアイロンでケアしています。ただ、アイロンと衣類スチーマーの使い分けがいいと頭では思ってもなかなか面倒ですし、似たような家電を2つ持ちたくないという人もいるでしょう。

  • アイロンと衣類スチーマーは使うシーンや目的が異なります

今回、東芝が発売する衣類スチーマーの新モデルは、そうした心理を解決してくれるかもしれません。かけ面の「すべり」を向上させ、アイロンとしても使いやすくなっています。

コードレスタイプのTAS-X5は、かけ面のスチーム孔を従来モデルの8個から14個に増やし、前後左右に伸びるスチームラインに沿って、広範囲にスチームを届けます。

温度設定は、高(約200℃)、中(約160℃)、低(約120℃)の3段階。スチーム量は、シャワースチームが約12ml/分、スチームが約9ml/分です。忙しい朝など、着ていく服のシワをサッと伸ばすのにオススメです。

【動画】コードレスタイプ「TAS-X5」のデモンストレーション
(音声が流れます。ご注意ください)

コード付きタイプのTAS-V5は、水タンク容量を110mlに増やし、給水なしで約10分間(中モード)のスチーム持続時間を実現しました。これだけのスチーム時間があれば、Yシャツなら3枚、ジャケットなら2着を、給水なしで仕上げられるといいます。

さらに、瞬間的に最大約45ml/分のスチームを噴出する「3倍ショット」を新たに搭載しました。約10秒の待機時間ののち、約2秒間、大量にスチームを噴射。深いシワの伸ばしや、コートなど厚地の衣類に適しています。

  • 新製品となる2モデルの比較。コード付きタイプのTAS-V5のみ、3倍ショットを搭載しています。3倍ショットは大量のスチームが吹き出すため、ニットやコートなど冬物衣類のケアに重宝しそう

両モデルとも、すべり性能がよいニッケルコートをかけ面に施しました。従来モデルとすべりやすさを比較してみたところ、従来モデルは微妙に引っかかりを感じるのに対し、ニッケルコートの新モデルはするするとすべり、軽い力でアイロンがけできます。かけ面の先端が細くなっているので、シャツのボタン周りといった部分もアイロンがけしやすくなっています。衣類スチーマーとアイロンを1台で済ませたい人は、チェックしておきたい製品です。

  • TAS-X5、TAS-V5

    左は従来モデルのかけ面。右はTAS-X5のかけ面。かけ面がすべりやすくなり、スチーム孔が増えています

  • 出かける前にサッと使うことが多いならTAS-X5、複数の衣類のシワを一度にケアしたいならTAS-V5がオススメです

ちなみに、コードレスのTAS-X5とコード付きのTAS-V5で、通常のスチームでシワを伸ばして比べたところ、コードレスのTAS-X5のほうがシワがよく伸びました。理由を聞くと「高温設定でもTAS-X5は200℃、TAS-V5は180℃となっており、温度が高いスチームを使うため、シワが伸びやすくなります」とのことでした。

衣類スチーマーは、ファミリーはもちろん一人暮らしにもオススメのアイテムです。まだお持ちでないなら、ぜひチェックしてみてください。