相鉄・JR直通線開業を前に、相鉄ホールディングスは「相鉄沿線名店プロジェクト Presents 相鉄・JR直通線開業記念 ~クラフトビールと地元食材を生かしたイタリア料理~ ヨコハマの“美味しい”を楽しもう」と題したイベントを開催した。

  • 横浜の食材を使ったイタリアン料理を相鉄限定の横浜ビールで

このイベントは、相鉄・JR直通線の開業後、相鉄線からの乗入れ先となる新宿でイタリアン料理を楽しみつつ、11月1日に発売された「横浜小麦使用 相鉄限定 横浜ビール」を先行体験するイベントとなった。

開会に際し、相鉄ホールディングスの経営戦略室第三統括担当、山北奈穂子氏が挨拶した後、参加者全員で乾杯を行った。山北氏は相鉄・JR直通線開業に向けたこれまでの取組みを説明した上で、「相鉄線沿線の魅力が皆様に伝わりますとともに、この時間を楽しんでいただければと思っております」と述べた。

  • イベント会場となった新宿タカシマヤタイムズスクエア内のレストラン「セストセンソ」

  • 相鉄ホールディングスの山北奈穂子氏が相鉄グループのこれまでの取組みを紹介する

  • 挨拶の後、それぞれビールを注いで乾杯

今回のイベントでは、ビュッフェ形式でメニューが用意され、バーニャカウダー、フリッタータ(イタリア風オムレツ)、フリット、スモークサーモンのパニーニ(サンドイッチ)、いかのトマトソースペンネ、ラザニア、ローストポークと、デザートとしてクリームブリュレとモンブランが提供された。

中でも横浜の野菜を使用したバーニャカウダーは、生野菜のシャキシャキとした食感とやさしい味が印象的な一品。アンチョビソースに最初からディップされており、ソースの塩味がそのままでもおいしい横浜野菜の味をさらに引き立てていた。

  • 幅広い品ぞろえのイタリアンを楽しめる。ローストポークはその場でカットして提供された

料理と合わせて「横浜小麦使用 相鉄限定 横浜ビール」の先行体験も行われた。新型車両12000系をラベルに、横浜市瀬谷区の岩崎農園で生産された小麦を使用している。一口飲むだけで、小麦の深い味と香りが非常によく伝わる。ビール独特の苦みが意外と口に残りにくく、食事にも合わせやすい。

「横浜小麦使用 相鉄限定 横浜ビール」は11月1日から、そうてつローゼンの指定店舗、新宿高島屋、横浜高島屋など各ショップにて1万本限定で販売されている。価格は1本600円(税抜)。お土産にも喜ばれるかもしれない。

  • ラベルとギフトボックスは、相鉄グループの「デザインブランドアッププロジェクト」の総合監修を務める水野学氏がデザイン。ボトルの一部は相模鉄道のキャラクター「そうにゃん」と一緒に展示された

参加者全員で乾杯し、しばらく歓談した後にトークショーが行われた。「相鉄沿線名店プロジェクト」の総合監修を務める山本秀正シェフ、同プロジェクトの4号店で、8月にいずみ中央駅にオープンしたレストラン「Sacco」オーナーの佐藤雄太シェフ、横浜ビールの深田優醸造長が登壇した。

山本シェフは自身の監修する「相鉄沿線名店プロジェクト」で数々の店舗がオープンしている理由について、「相鉄沿線には美味しい食材がたくさんあり、料理人として一番うれしいのは美味しい食材があることなので、(沿線に)良いレストランができるというのがありますね」と語った。

佐藤シェフは11月30日の相鉄・JR直通線開業を踏まえたメッセージとして、「農家さんたちが情熱を持って作ってくれたお野菜を食べに来ていただける場所になるように、身近に感じていただける環境になっていけばいいなと思います」と話した。

イベントでは、参加者に3本ずつビールが用意され、乾杯で開けた最初の1本以外はお土産として持ち帰ることができるようになっていた。また、深田醸造長から、「冷蔵庫で冷やしてグラスに注いでいただき、その際にグビグビ飲むのではなく、ゆっくり飲むことで温度の変化も楽しんでいただければと思います」と、自宅でビールを楽しむ方法も紹介された。

続けてシンガーソングライターの横沢ローラさんによるギター弾き語りのミニライブが行われ、優しくも元気で軽快な歌声に会場全体が包まれた。イベント中には屋外に設置された12000系のパネルで記念撮影する人も多く見られた。

  • (写真左から)山本シェフ、佐藤シェフ、深田醸造長

  • シンガーソングライター・横沢ローラさんのミニライブ

  • ライブ後は横沢さんや佐藤シェフを交え、記念撮影する人も

11月30日の相鉄・JR直通線開業に向け、相鉄グループは沿線価値を向上させるべく、グループ全体でプロジェクトに取り組んでいる。今回のイベントでその一端がうかがえると同時に、参加者も横浜の食材の美味しさを知る、または再確認する機会となった。交通の利便性だけでなく沿線の魅力がどう広まっていくか、今後に期待したい。