「第67回民間放送全国大会」が6日に都内で開催され、HTB開局50周年ドラマ『チャンネルはそのまま!』が、2019年日本民間放送連盟賞のテレビ部門でグランプリを受賞した。

  • 左から、嬉野雅道プロデューサー、藤村忠寿監督、福屋渉エグゼクティブ・プロデューサー  -HTB提供

同作は、HTBが開局50周年を記念して制作した全5話の連続ドラマであり、原作は札幌在住の漫画家・佐々木倫子氏の同名漫画。北海道のローカル局に謎の採用枠「バカ枠」で採用された不思議なパワーを持つ新入社員・雪丸花子(芳根京子)が、同期や上司ら周囲を巻き込みながら奮闘する日々を描いたもの。

式典では、HTBの福屋渉エグゼクティブ・プロデューサーが登壇し、「このドラマは開局50周年の企画募集から始まり、漫画家の佐々木倫子先生が我が社をモデルにして作ったヒットマンガを原作にドラマ化した稀有な例と言えます。ローカル局が連続ドラマを作るのは大変難しいことでしたが、ご縁を頂いた主演の芳根京子さんをはじめとする素晴らしいキャスト、本広克行総監督をはじめとするスタッフと一緒に受賞を祝いたいと思います」とコメント。

続けて「ローカルテレビを舞台にしたドラマがこのような賞を頂くことは、テレビが様々な課題を抱える中で、きっと何か意味があって、これからテレビを目指そうとする人が増えてくれればうれしいです」と受賞の喜びを語った。

受賞の理由として「テレビをつけて見てみると引き込まれる。インターネット、スマートフォンでコミュニケーションをとる時代に、テレビの可能性がまだある、とても面白くて為になる、というのが審査員10名の総意。放送局の現場をそのまま使ったリアリティとコメディ、北海道ならではの自然の中でドラマが展開されるローカリティに農業と食を合わせて構成されたところが全員の評価につながった」と講評された。

また、ドラマ全編とメイキングなど特典映像が収録されたブルーレイディスクが、2020年3月18日に発売されることも決定。予約は12月25日からスタートする。