不動産賃貸仲介事業や仲介関連サービス事業などを手掛け、全国に182店舗を展開(2019年8月30日現在)するハウスコム株式会社は、2019年8月30日に東証1部上場を果たしました。


同社では2017年から、大学生を対象にしたビジネスコンテストを年1回のペースで開催しています。過去のテーマはそれぞれ「不動産テックを活用した部屋探しの新たなカタチ」(第1回)、「人が介在する意味のあるコミュニケーションを考える」(第2回)。そして、3回目となる今回は「住まいサービス業×地域 新規事業の創出」がテーマに。当レポートでは、10月23日に開催された「キックオフイベント」の様子をお届けします。

この日、会場となった港区・ハウスコム本社には、当コンテストにエントリーした大学生5チーム(各チーム2~4名、計13名) が集結。初顔合わせとともに、コンテストの概要や、過去のコンテストの様子が伝えられました。さらに、審査員による当コンテストに寄せたプレゼンテーションと、学生からの質疑応答、過去の受賞者による報告なども行われました。



今回、審査員を務めるのは、コンテスト主催者のハウスコム株式会社・代表取締役社長執行役員である田村穂(たむらけい)氏をはじめ、大東建託株式会社 賃貸未来研究所・所長の宗健(そうたけし) 氏、日本大学スポーツ科学部・教授の清水千弘(しみずちひろ)氏、中央大学戦略経営研究科・教授の榊原清則(さかきばらきよのり)氏、跡見学園女子大学 マネジメント学部・教授の丸岡吉人(まるおか よしと)氏の5名。



田村社長は、過去コンテンストについて「当社での学生ビジネスコンテストは3回目となりますが、今日のイベントには過去のビジネスコンテストの受賞者にも参加してもらっています。第1回の受賞企画である「あいいく」で提案された、学区検索機能(https://www.housecom.jp/school-district/)は、今では月15,000~20,000人が活用するほどの機能に成長しています」と実際にビシネスに生かされた企画を紹介。さらに、今回のコンテストにかける想いとして、「我々は、住まいを通して人を幸せにする「THE LIVE DESIGN COMPANY~地域社会でもっとも人によりそう住まいのデザインカンパニー~」というヴィジョンのもとに、不動産業者の立場から住まいの総合サービス業として事業を発展させたいと考えています。今回のビジネスコンテストでは、企画を立ち上げて終わりではなく、事業化するまで長きにわたるお付き合いを通じて、学生の皆さんが考える住まいのサービスを実現化したいと考えています」と学生に語りかけていました。



続いて、清水氏は、「なぜ大学に来て学んでいるのか」、「社会でどんなことを実現したいのか」を考えてほしいと学生に投げかけ、今回生み出されるアイディアについては、「私たちは、暮らしのなかで幸せを感じられるモノに、対価としてお金を支払いながら生活しています。そのお金のうち30%程度を住宅に使っているんです。住宅というミクロな視点だけでなく、マクロな視点から、大局的に物事を考える習慣をつけるきっかけにしてほしいと思っています。今年はどんな提案が出てくるのか楽しみです」と期待を寄せていました。



次に、田村社長の恩師にあたる榊原氏は、「ハウスコム社の社長である田村社長は、私が教壇に立ったビジネススクールの教え子の1人。ビジネスを通じ、社長になって6年で大きく会社をけん引し、器の大きな人間になった姿を見ることができてうれしい」とコメント。参加学生へは「このようなビジネスコンテストは、すべての大学生が経験できるものではありません。参加する諸君にとって、この機会で大きなものを得てもらえると嬉しいです」と述べ、企画内容についても「とがった提案を期待しています」と学生から出るアイディアを楽しみにしている様子でした。



最後に、宗氏は、アイディア出しのコツとして「今回のテーマ「住まいサービス×地域」。地域というのは「都市の内部での分担」と「都市と地方の分担」で大きく異なり、どこの地域に着目するかがとても重要になってきます。実際に足を運んでアイディアを見つけるのがいいと思う」とアドバイスし、「ビジネスコンテストはアイディア勝負。皆さんが現場で思いついたアイディアを、いかにシャープに、面白くできるのか。社会を知り尽くす前の学生の皆さんならではの発想をぜひ聞きたいと思っています」と語っていました。

各審査員からのコメントに、じっと耳を傾けている学生さんたちの真剣な横顔がとても印象的で、質疑応答の時間では、「お金を儲ける」という観点で、不動産業が他のビジネスと比べてよい点は?」「ハウスコムの仲介業の差別化・強みを教えてほしい」といった質問が挙がりました。




そして最後に、第1回の受賞企画「あいいく」の園山りさ子氏や、第2回の受賞企画「アニメ部屋」の黒澤僚太氏・楠本貴大氏、同じく第2回の受賞企画「寺コンバレー(宿坊)」の安藤正隆氏らといったビジコンの先輩たちから、第3回のビジネスコンテストに参加する後輩たちに向け、応援メッセージがおくられました。


第1回の受賞企画「あいいく」の園山りさ子氏



第2回「アニメ部屋」黒澤僚太氏・楠本貴大氏



第2回「寺コンバレー(宿坊)」安藤正隆氏



各審査員から寄せられた期待の声と、過去の受賞者がアイディアを具現化している様子を目の当たりにした学生たちは、何を感じ、どのようなプレゼンテーションを披露してくれるのでしょうか。次回は「予選会」の様子をお伝えします。どうぞお楽しみに。


(マイナビ賃貸広告企画:提供【ハウスコム株式会社】)