女優の松下奈緒が、来年1月9日スタートのフジテレビ系ドラマ『アライブ がん専門医のカルテ』(毎週木曜22:00~)で主演を務めることが5日、分かった。14年ぶりの共演となる女優の木村佳乃とバディを組む。

  • 松下奈緒(左)と木村佳乃=フジテレビ提供

このドラマは、がんのスペシャリストたちの戦いと苦悩を描く、倉光泰子氏脚本のオリジナル作品。2人の女医がそれぞれに痛みと秘密を抱えながらも、絆を深め合い人生を生き抜いていく姿を追っていく。

松下が演じるのは、腫瘍内科の医師・恩田心。最初は放射線科に進むが、画像診断でがん患者を救った経験をきっかけにがんの専門家になりたいと思うようになり、腫瘍学を学び腫瘍内科へ転科を決める。国内ではまだ数少ない“がんのスペシャリスト”で、勤務先の病院に移籍してきた有能な消化器外科医の梶山薫と出会う。

その薫を演じるのが、木村。腕が良いと評判の医師で数々の手術をこなしてきたが、特に“サイレントキラー”と呼ばれるすい臓がんの手術などを有能な手技で行い“がんを切る女医”としてがんの知識にとても長けている。職場を転籍した先が心の勤める病院で、心の腫瘍内科医としての知識と姿勢に共鳴し、外科治療の立場から心を支えるバディとなっていくが、心に対して絶対言えない秘密を抱えていた…。

3年ぶりのフジテレビの連ドラとなる松下は「今回はずっと憧れでした臨床医の役をいただけて、とてもうれしかったです」とコメント。臨床医を演じるのは初めてだが、「腫瘍内科の先生にも直接お会いする機会をいただきまして、外科医とはまた違った形で患者さんに向き合っていらっしゃるお話を聞いてとても刺激的でした。手術ではなく薬物治療でがんを治していく。そして何よりも大切にしたいと思ったのは、患者さんとの距離感やコミュニケーション。がんと共に懸命に生きている患者さんに寄り添えること。安心や信頼を持ってもらえる、なんでも話せる関係性を築けることも大事なんだと感じました。その気持ちを忘れずに演じたいと思います」と語る。

共演の木村佳乃については、「『恋におちたら~僕の成功の秘密』で初めて共演させていただきました。まだデビューして1年くらいの時で、『バミリ』!?『ドライ』ってなんですか!?という感じで(笑)、本当に右も左もわからない状況の中、佳乃さんの存在はすごく大きくて、チャーミングでとても頼り甲斐のあるお姉さまという印象だったことを今でも覚えています。今回はあの頃から14年も経って、私も少しは成長したと思いますので!?、またご一緒できることを本当にうれしく思います。また頼ってしまうことがあるかとは思いますが、そのときはどうかお許しください(笑)」と話している。

その木村は、今回のオファーに「実は、ちゃんと手術シーンもある本格的な医療ドラマでお医者さん役をやらせていただくのは、デビュー作で『元気をあげる~救命救急医物語』以来24年ぶりなんです。『元気をあげる~救命救急医物語』は救命救急医の話ですが、それ以来、なぜか機会がなかったので、この作品のお話をいただいた時は、またお医者さん役をやらせていただけるということで、大変うれしかったです」と歓喜。

松下については「この作品でお会いできるのが、すごく楽しみです。『恋におちたら~僕の成功の秘密~』の時は、松下さんは20代前半だったと思うんですけど、それからいろんな作品をやられて、私も色々経験をしてきて、そうして、また一緒にできるっていうのはすごいご縁だと思いますし、同じ女性として協力しあって刺激し合いながら、素晴らしい作品を作れたらいいな、と思います」と意気込んだ。

プロデュースを務めるのは、現在月9で放送中の『シャーロック』から2クール連投となる太田大氏。「内科医と外科医の2人の医師がタッグを組み、慣習や困難を打ち破って患者のために診療に当たる姿と、バディとして絆を深めていきながら、自らの運命を知っていく2人の女性の生きる道を描いていきます。松下奈緒さんと木村佳乃さんという、凜とした強さと優しさを持つ、大変素敵なお2人が、病と闘いながら前を向いて生きていく人々の思いに寄り添う医師たちに命を吹き込んでくださること、とても光栄です。生きることを伝えていく医療×人間ドラマにご期待ください」と話している。

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