2020年1月にCDデビューするジャニーズJr.内ユニット・Snow Manの宮舘涼太と阿部亮平が4日、都内で行われた市川海老蔵 第五回自主公演「ABKAI 2019~第一章FINAL~『SANEMORI』」の公開舞台稽古に参加した。
“現代のかぶき者”十一代目市川海老蔵が、“伝統の継承”と“新時代の歌舞伎の創造”を融合させた舞台を目指し、2013年夏、初めて自らが企画・製作を行った『ABKAI』。5回目、そして十一代目市川海老蔵として最後となる今回、以前より海老蔵が構想を温めていた「源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)」より、「実盛物語」を主軸に『SANEMORI』と題し、新たな歌舞伎の舞台を創り上げた。
若かりし日の実盛が駒王丸(源義仲)と光盛に出会い、将来、光盛に討たれることを予見させるというストーリーの古典の名作をもとに生まれ変わった『SANEMORI』がついにお披露目された。海老蔵は実盛のほか、源頼朝の霊、頼朝の弟・先生義賢も演じて圧倒的な存在感を放ち、宮舘は源義仲役、阿部は義仲の片腕・手塚太郎光盛役で、それぞれ力強い見得や殺陣を披露。戦のシーンなどで客席まで飛び出して力強い立ち回りを見せた。
宮舘は「このたび『ABKAI2019』に出させていただき、新たな世界に飛び込むことで人間として、また表現者としてたくさん学ばせてもらえる機会をいただけたことに感謝しております。海老蔵さんにはとても愛のあるご指導をいただいております」と感謝し、「自分自身で考え抜き微力ではありますが、より多くの方々に熱量を伝え、伝統文化の魅力の虜になっていただきたく精一杯努めていきたいです。この身ある限り皆さまに幸せや活力を届けていきます。ぜひ劇場で木曽義仲を演じる宮舘涼太の生き様をご覧ください」と意気込む。
阿部は「古典歌舞伎の舞台に立てること、光栄に思い、深く感謝しています。私、阿部が演じます手塚太郎光盛は、本作の主人公である実盛に深い恩があります。源平の垣根を越えたその絆に、観る人は必ず感銘を受けるでしょう。恩人・実盛への想いを、古典歌舞伎初挑戦である私たちにたくさんの愛のある指導と助言をしてくださった市川海老蔵さんへの感謝と重ね合わせて演じていく所存です。また、手塚太郎から、宮舘演じる木曽義仲への、友情に似た忠義にも注目していただけたらと思います」と舞台の魅力を熱くアピール。
「歌舞伎の世界は実に奥深く、日本人が感じ得る魅力がたくさん詰まっています。今回初めて歌舞伎を観られる方にも、歌舞伎を愛する方にも認めていただけるような役者を、私は目指します。海老蔵さんをはじめたくさんの素敵な歌舞伎俳優の皆さまに囲まれて舞台に立てること、誇りに思います」と続け、「この檜舞台で得られる大きな経験値が、役者としての阿部亮平を大きくするだけでなく、来年CDデビューする私たちのグループSnow Manにも還元することができると信じています」とグループの成長にもつなげていく。
市川海老蔵 第五回自主公演「ABKAI 2019~第一章FINAL~『SANEMORI』」は、11月5日から25日まで東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンにて上演。