クラリス・ジャパンは、FileMaker プラットフォームの医療分野におけるビジネス導入事例を公開した。北海道北見市の北見市医療福祉情報連携協議会が運営する医療介護情報連携ネットワーク「北まるnet」は、FileMaker プラットフォームを基盤に開発された「DASCH Pro」を採用しているとのことだ。

日本の医療界において、医療従事者や医療施設不足の地域状況は深刻で、多職種が協働して提供する医療介護サービスに必要な情報の円滑な連携が喫緊の課題となっている。北見市では、こうした状況に対して情報連携基盤を作るため、北見医師会・北見市・北見工業大学・各職能団体に呼びかけ「北見市医療福祉情報連携協議会」を設立。「北まるnet」は、医療・介護・福祉関連事業所が地域住民に対して効率的な各種サービスを提供することを目的に構築された。

DASCH Proの導入により、医療機関からケアマネジャーへの退院時連絡率が40%から80%へと向上したほか、iPadの利用で、救急搬送患者の医療情報確認が迅速化したこと、介護認定審査会の事務作業効率化がしたことが報告されている。

クラリス・ジャパンの公式サイトでは、本件に関する詳細なレポートが掲載されており、ビデオも視聴できる。