カシオ計算機とコーセーは10月31日、両社の協業とともに、ネイルプリンターに関する共同開発研究を開始することを発表した。カシオはビューティーテック市場へ参入するとともに新しいネイル体験と価値を創造し、コーセーはネイルカラー分野のパーソナライズ提案を強化する。コーセーはまた、プリントに用いるネイルカラーの開発も進めていく。
今回の共同開発研究ではまず、コーセーが2019年12月に東京・銀座にオープンする新コンセプトの体験型ストア「Maison KOSÉ(メゾンコーセー)」にて、カシオ製ネイルプリンターのプロトタイプを設置し、実証実験を行う。
カシオ製のネイルプリンター(プロトタイプ)は、指1本のネイルを15秒でプリント。全体では、爪の下処理~プリント~コーティングという工程となり、約15分で仕上げる。複数の指(ネイル)にプリントする場合も、爪の下処理にかかる時間はほとんど変わらない。デジタルデータをプリントする仕組み上、原理的にはどんなアートやキャラクターも描ける。
カシオは「新たな成長分野として注目されるビューティーテック市場に対し、 コーセーという強力なパートナーを得ることで盤石の体制を構築し、ネイルプリンターによりビューティーテック市場に参入、ネイル領域において新しい価値の提供を目指す」としている。
コーセーは「カシオ計算機のプリンティング技術をはじめとしたデジタル技術力や製品開発力と、コーセーの効果効能といった機能性と感性が融合された高い付加価値のあるモノづくりを融合させ、ネイルプリンターを通じ、新しいネイル体験やさらなる付加価値とサービスを模索、研究していく」としている。