DJIは10月30日 (米国時間)、小型ドローン「Mavic Mini」を米国で発表した。重さが249gとSparkよりも軽量。Mavic 2やMavic Proのようにプロペラ部分を折りたたんでコンパクトに収納できる。価格は399USドル。バッテリー×3個や充電ハブ、プロペラガードなどをセットにしたFly Moreコンボが499USドル。store.dji.comで10月30日に予約受け付けを開始、米国では11月11日に出荷を開始する予定。

  • Mavic Miniと充電ハブ

    Mavic Miniと充電ハブ (最大3個のバッテリー充電をサポート、まとめて持ち運べる)

米国では、0.55lb (249.48g)以上のドローンは連邦航空局 (FAA)への登録が義務づけられている。Mavic MiniはFAAに登録せずに使用でき、DJIは気軽に楽しめる同製品を「エブリディ・フライカム」と表現している。

  • Mavic Mini

    Mavic 2を思わせるMavicらしいデザイン

サイズは、展開状態で245×290×55mmとSpark (143×143×55mm)よりも大きいが、折りたたみ状態は140×82×57mmとスマートフォン並みに小さいフットプリントだ。しかし、最大飛行時間は30分(無風状態で14km/hの一定速度で飛行)。最大上昇速度が4m/s (Sモード)、最大下降速度は3m/s (同)、無風時の最大飛行速度13m/s (同)というように、"Mavic"らしい飛行体験とのバランスに優れる。DJIの上位のドローンに比べると障害物検知などに用いられるセンサー類が少ないようだが、GPSレシーバーと底部のビジュアルセンサーで地面を検出し、安定した飛行、正確なホバリングと着陸が可能だとしている。

  • Mavic MiniとiPhone

    フットプリントや重さがスマートフォンに近いぐらいコンパクト

カメラは1/2.3インチCMOSセンサーを搭載、有効画素数は12メガピクセル。レンズは35mm換算で24mm (F2.8)。4000×3000 (4:3)や4000×2250 (16:9)の静止画撮影、最大2.7K (2750×1530)/30pの動画撮影をサポート。動画の最大ビットレートは40Mbpsだ。

専用のコントローラーにスマートフォンを接続することで、よりシンプルで直感的なユーザーインターフェイスを採用した新しい「DJI Fly」アプリを利用できる。QuickShots機能を使って「Dronie」「Rocket」「Circle」「Helix」といったドローンならではの撮影が可能。Mavic Miniを安全に飛ばす方法を学べるチュートリアルも用意されている。

  • 専用コントローラと「DJI Fly」アプリ

    シンプルで分かりやすいDJI Flyが安全な飛行と快適な撮影をサポート