JR西日本は11月1日から、電子ペーパーを活用した可変式掲示板の実証実験を大阪駅で実施する。2023年春開業予定のうめきた(大阪)地下駅がめざすシームレスな移動(誰もが意のままに利用できる駅)の実現に向け、サービス提供の実現性を検証する目的で実施する実証実験となる。

  • 電子ペーパーによる可変式掲示板の設置場所イメージと媒体イメージ

現在、駅における利用者への案内はおもに案内サインによって行われているが、利用者の流動や異常時などに合わせた情報については自立式の掲示板を用いている。今回の実証実験では、鉄道案内として初めて大日本印刷提供のDNP電子ペーパー(EInk方式)を自立式の掲示版に採用。小型かつ軽量であるため、移動が簡単で、異常時などに利用者の流動に応じた最適な場所に設置することが容易になるという。

また、電子データを表示するため手書きの掲示板よりもすばやい書換えが可能となるため、状況に応じた案内ができる利点もある。

可変式掲示板は大阪駅連絡橋口および御堂筋口の改札付近、コンコースの計16カ所に設置。訪日外国人を含む駅利用者への効果的な情報提供の手法を検証する。実験期間は2020年2月頃までを予定している。