2020年4月1日より全面施行される「健康増進法の一部を改正する法律」の周知のため、10月28日に東京ミッドタウン日比谷で啓発イベント「みんなでトライ!!なくそう!望まない受動喫煙」が行われた。
法改正により、飲食店を含む多くの施設が原則屋内禁煙となり、20歳未満は喫煙エリアへの立入禁止、屋内での喫煙には基準を満たした喫煙室の設置および「標識」の掲示が義務づけられることになる。
2019年1月24日より一部施行として「喫煙する際の周囲の状況への配慮義務」が行われ、7月1日からは学校・病院・児童福祉施設等、行政機関で原則敷地内禁煙となり、2020年4月1日からは全面施行される。
イベントのゲストには、ラグビーワールドカップ元日本代表の畠山健介さん、2018年3月より受動喫煙対策推進キャラクターを務めるタレントの岡田結実さんが登場。
岡田さんは「周りの人はタバコは吸わないのですが、お店で分煙が進むなど、吸う人も吸わない人も住み分けられ、『マナーからルールへ』と変わるのはいいことだと思います」と言い、新たに提示される標識については「このようなマークは目で見えやすく間違えが少なくて、堅苦しくなくやさしい」と感想を述べた。
畠山さんは「ラグビーも、グランド外でのルールが大事。来年はオリンピックで多く外国人が来るので、標識だと外国の方でもわかりやすい」とコメントした。
続いて受動喫煙対策推進マスコットの「けむいモン」が登場。全国各地のゆるキャラとコラボし、受動喫煙対策を呼びかけるポスターが紹介された。ポスターは無料でダウンロードが可能とのことで、ぜひ活用してほしいとPRした。
登壇した厚生労働省の神ノ田昌博健康局健康課長は、「来年の4月からの全面施行で、さわやかな環境で(五輪の)アスリートを迎えたい」と述べ、「日本にいる外国人によると、日本人は受動喫煙の意識が低いと言われている。周りの人の健康に気を遣い、受動喫煙を呼びかけたい」と意気込みを見せた。