きょう30日にスタートするフジテレビ系新バラエティ番組『BACK TO SCHOOL!』(毎週水曜22:00~ ※初回21:00~2時間SP)。これまで単発で3回にわたって放送され、毎回予想外の展開が生まれてきた番組が、いよいよプライム帯に進出する。

  • (左から)川島明、風間俊介、杉原千尋アナウンサー

「もっと友達が欲しかった」「もっと恋をしてみたかった」と青春時代にやり残した思いを抱える芸能人が、期間限定の転校生として、実際の高校生活を体験するというもの。これまで3回特番として放送され、第1弾では元℃-uteの岡井千聖と亀田興毅、第2弾では青山テルマ、第3弾では川島海荷が、現役高校生たちと一緒に学校生活をやり直し、あの頃できなかったことに挑戦した。

現役高校生にとっては当たり前の日常なのだが、そこに思いを持った芸能人が飛び込んでみると、毎回思わぬドラマが。初回SPでは、木下優樹菜とANZEN漫才のみやぞんが転校生となるが、最初は距離感のあった生徒たちの中にいつの間にか溶け込んでしまう現象を、MCの風間俊介は収録中、“BACK TO SCHOOL!マジック”と呼んでいた。

初回収録後の会見で、風間は「芸能人として染み付いた、カメラの前で何かサービスをしなきゃっていう性みたいなものが、途中でフッて削ぎ落とされる瞬間があるんですよね。本物の生徒たちがただそこにいて、ウソ偽りなく接してくるから、『これは対・人なんだ』ってなるんでしょうね」と分析。それを象徴するエピソードが、沖縄の離島で転校体験をした青山テルマだ。

青山は、転校生活で女子生徒と家に泊まるほどの親友になったのだが、その後、番組と全く関係のないところで、青山の自宅にその親友が遊びに来るという交流が続いていたのだ。その報告を、青山のSNSで知ったMCの麒麟・川島明は「心が鳥肌立ちましたよね。心から交流してくれてるんだって。一生忘れられない友達が、全然違う世代でできちゃうのもこの番組なんですよね」と、“BACK TO SCHOOL!マジック”の驚きを振り返った。

風間はあらためて、番組の見どころについて「誰が行ってくれるか、どこの学校に行くか、どんな人たちと出会うかっていうことで、この物語って毎回変わっていくと思うんですよ。だから、もしかしたら何もない回というのも生まれてもリアルだなと思ってるので、このドキュメンタリーを見て、みなさんが今までやってきたことを確かめるでもいいし、今の自分を変えてみたいと思うきっかけになってもいいと思います」と紹介。

収録中には、同じくMCの杉原千尋アナウンサーが、自身の過去と重ねさわせて大号泣する場面もあったが、風間は「今小学生の子にとっては、これからくる自分が行く道、多くの人にとっては、今まで通ってきた道っていうので、すべての人にある学生時代を思い浮かべながら見てもらえたら、すべての人に共感してもらえる番組なんだと僕は思っています」と力説している。

  • 号泣する杉原アナ=フジテレビ提供

この番組は、フジのバラエティ番組を制作する編成制作局制作センター第二制作室による公開イベント形式の「第3回企画プレゼン大会」(昨年9月開催)から実現した企画。同プレゼン大会から生まれるレギュラー番組は、『超逆境クイズバトル!!99人の壁』(毎週土曜19:00~)に続いて2本目となる。

企画した総合演出の田中良樹氏は、同局の改編説明会で「僕は、フジテレビが(視聴率)1位じゃなくなってから就職活動を始め、『笑っていいとも!』が終わってから入った代なんです。自分が大好きだったフジテレビの元気がなくなっていく姿を視聴者として客観視していたことが、僕の唯一の武器なのかなと思っています。柔軟というか、凝り固まってないというか、まだ何も知らないけど、テレビの前ですごく客観的に見ていた目線でアプローチすることが、この枠を任させていただいた意味なのかなと思っています」と話していたが、MC陣の言葉からも分かるように、その通り新機軸のドキュメントバラエティに仕上がっている。

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