第32回東京国際映画祭の特別招待作品に選出されたNetflixオリジナル映画『アースクエイクバード』(11月15日全世界同時配信予定)の記者会見が29日、東京・六本木アカデミーヒルズ内で行われ、主演を務めたオスカー女優アリシア・ヴィキャンデル、共演の小林直己(EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)、ウォッシュ・ウェストモアランド監督が登壇。アリシアと監督が、小林の俳優としての才能を称賛した。
日本在住経験のあるイギリス人作家スザンヌ・ジョーンズによる同名ミステリー小説を映画化した本作の舞台は東京。日本に住む外国人女性リリーが行方不明になり死体となって発見され、その友人であったルーシーに容疑がかけられる。この2人の女性の間にはミステリアスな日本人カメラマン禎司(テイジ)の存在が。主人公ルーシーを、『リリーのすべて』(16)で第88回アカデミー賞助演女優賞を受賞したアリシア・ヴィキャンデル、リリー役には、ライリー・キーオ、そして2人の女性を翻弄する禎司役を俳優としても活躍中の小林直己が演じた。
小林は「自分が生まれ育った国である日本を題材にした素晴らしい映画、そして、日本に対して尊重する気持ちを持ってくれている監督、キャスト、クルーのみなさんと仕事ができたことをとてもうれしく思っています」とあいさつ。本作で英語に挑戦したが、「自分にとって初めて英語を中心にしゃべる役がこの作品で、みなさまとともに作れたことが光栄ですし、この作品は日本で生まれ育った方、日本語を使う方、日本に興味を持ってくれている方の興味をそそる内容になっているので、ぜひ多くの方に観ていただきたい」と語った。
また、日本時間11日に開催された「第63回ロンドン映画祭」に参加した際、製作総指揮を務めた巨匠リドリー・スコットから「映画にとって必要な存在感が君にはあるから続けたほうがいい」と声をかけてもらい、監督とアリシアからも「また仕事をしよう」と言ってもらえたことを明かし、「日本語も英語も使いながら、こららも2人を追いかけて挑戦していきたいなと思います」と今後も海外に挑戦していく意欲を見せた。
アリシアは、小林について「リハーサルで会って驚いたのは、どれだけ準備をされてきたのか、深く掘り下げていたことにまず感心しました」と話し、「彼の目の奥にストーリーがある。ストーリーを目で語れる。これは俳優として大事なことだと思う」と称賛。監督は「禎司役はなかなか決まらなかったが、直己さんのオーディションを見て、『彼だ!』って決めた。彼の中には非常に激しい部分、闇の部分、複雑な部分、いろんな要素がある」と語り、「彼にはスターパワーがある」と太鼓判。小林は2人の言葉に「すごく光栄です」と感激していた。