米アップルは10月28日(現地時間)、iPadOSの最新版「iPadOS 13.2」をリリースした。多様性を意識した絵文字の追加や、AirPodsでの着信メッセージ読み上げ機能の導入、Siriの新しいプライバシー設定の対応などが図られている。
絵文字では、70種類以上の絵文字をアップデート/追加。動物や食べ物、アクセィビティなどの絵文字を追加したほか、2019年7月に予告したとおり、新しいアクセシビリティの絵文字や性別のない絵文字、カップルの絵文字で肌色の選択など、より多様性を意識した内容に拡充した。
AirPodsのサポートでは、受け取ったメッセージをSiriが読み上げる「Siriで着信メッセージを読み上げ」機能を追加したほか、10月28日 (米国時間)に発表された完全ワイヤレスイヤホン新製品「AirPods Pro」をサポート。
Siriに関しては、プライバシー設定で、音声入力を含むユーザーのSiri操作内容をAppleが保存することを許可する設定が加わり、Siriや音声入力の改善に協力するかどうか選べるようになった。同時に、Siriの設定から、音声入力を含む履歴の削除も可能になった。
また、「ホーム」アプリのアップデートにより、HomeKitセキュアビデオから防犯カメラの映像を暗号化して録画、保存、表示可能となった。HomeKitをサポートするルータから、ユーザーがHomeKit対応機器の通信を制御できるようにもなっている。
このほか、いくつかのバグ修正と改善が行われている(下記)。
他社製Appでパスワードを自動入力できない場合がある問題を修正
“検索”を使用するときにキーボードが表示されない場合がある問題を解決
“メッセージ”で、通知を繰り返すオプションがオンになっているときに通知が1回しか送信されない問題を修正
“メッセージ”に連絡先の名前ではなく電話番号が表示される場合がある問題に対処
“連絡先”で連絡先のリストではなく前回開いた連絡先が表示される問題を解決
マークアップした注釈が保存されない場合がある問題を修正
保存したメモが一時的に消えてしまうことがある問題を解決
“設定”の“今すぐバックアップを作成”をタップした後で、iCloudバックアップが正常に完了しない場合がある問題を修正
AssistiveTouchを使ってAppスイッチャーを有効にするときのパフォーマンスを改善