劇場作品『KING OF PRISM』シリーズ初のオーケストラコンサート「KING OF PRISM -Prism Orchestra Concert-」が10月13日、神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールにて開催された。

  • 「KING OF PRISM -Prism Orchestra Concert-」

出演者は寺島惇太(一条シン役)、蒼井翔太(如月ルヰ役)、畠中祐(香賀美タイガ役)、八代拓(十王院カケル役)、五十嵐雅(鷹梁ミナト役)、永塚拓馬(西園寺レオ役)、そしてサプライズゲストの斎賀みつき(シャイン役)。 「KING OF PRISM -Prism Orchestra Concert-」は、シリーズ初となるオーケストラコンサート。この日のために結成された総勢44名の“プリズム・フィルハーモニ管弦楽団” が、『キンプリ』の楽曲を披露していく。

オープニングは、シリーズの名シーンを振り返る映像と共に、『キンプリ』の原点ともいえるTVアニメ『プリティーリズム・レインボーライブ』(2013年)の楽曲「gift」からスタート。続けて「メインタイトル」「プリズムの王者」が披露されると、キャスト6名が登壇。寺島が「本日は、いつもとは違う新たなキンプリの世界を一緒に楽しみましょう!」と呼びかけた。いつものイベントや舞台あいさつとは違う様相に、毎回大暴れの五十嵐も「いつもと違う」様子でトークを繰り広げていたが、結局はいつもどおりの「五十嵐雅」だったことが、コンサートが進むに連れ明らかになっていくこととなる。

コンサートパートでは、劇場版シリーズ全3作の中から選りすぐりのサウンドトラックメドレーが披露されました。モニターには本編のアニメ映像が映し出され、1作目でシンがプリズムショーと出会うシーンやエーデルローズ生が仲を深めていくシーン、スタァを目指して各々が自身の課題にぶつかり、成長していくシーンなど、思い出のシーンを1ページずつめくっていくような演出で会場を『キンプリ』の世界に引き込んでいった。

トークパートでは、音楽が印象的だったシーンというコーナーを挟んだり、五十嵐がオーケストラの面々に『キンプリ』を布教していたことが明らかになったりと、和気あいあいと進んでいった。

そして、オーケストラをバックにライブを披露するオーケストラLIVEパートへ。1曲目はTVシリーズの第10話で登場した「MOONSHINE」を蒼井翔太が歌唱。続く2曲目は如月ルヰのソロショーで使用された「I know Shangri-La」を披露。劇中さながら、切ない表情を浮かべながら歌う蒼井に、感動の拍手が響いた。 ここで蒼井が退場し、TVシリーズ第11話で一条シンのソロショー「プラトニックソード」を披露するが、曲の半ばでシャイン役の斎賀みつきがサプライズ登場し、寺島惇太とのデュエットへ移行し、割れんばかりの拍手と歓声が起きた。4曲目の「Silent Promise」は本シリーズのゲームアプリに収録された如月ルヰのソロ楽曲。幸せな夢の中で愛する人を想う切ないラブバラードを寺島とのデュエットで歌い上げていった。

ラストは、寺島・蒼井に加えてエーデルローズ生の畠中、八代、五十嵐、永塚に加えて「ドラマチックLOVE」の作曲家のYu氏が呼び込まれ、Yu氏のゲストピアノ演奏の中、同楽曲が披露された。

その後、新作劇場版『KING OF PRISM ALL STARS -プリズムショー☆ベストテン-』が2020年1月10日に全国公開されることが発表され、今日一番の歓声が沸き起こった。

最後の挨拶では、各キャストが、ファン投票で選ばれるベストテンに向けて熱烈アピール。永塚は「皆さんとはエンゲージした仲なので、是非よろしくおねがいします」五十嵐は「ミナトをベスト10に入れてください! 温情でもいいです!」八代は「私に投票してくれれば、大量の天然ガスをお届けします」とそれぞれ会場を沸かせる。

畠中は「チーッス」とタイガの決めセリフを披露し、観客と「チーッス」のコールアンドレスポンスも。蒼井は「まだまだ皆さんに見せていきたいものがあります! これからもキンプリをよろしくお願いします」とコメント。そして寺島が「皆さんのおかげで本日に辿りつけました! そしてこれからも煌めく世界を一緒に感じていきましょう!」と呼びかけ、煌めきに溢れたコンサートを締めくくった。