半径10m以内であればiPhone同志で直接データ送受信できる「AirDrop」の利用者が増えています。インターネットを経由しない、どんなときでもパケットを消費せず写真や動画をやり取りできるため、データ通信費に敏感な層はAirDropを多用しています。"エアドロ"という愛称も登場するなど、いまやiPhoneユーザには欠かせない機能といえるでしょう。
そのAirDrop、iOS 13でいくつかの変更がくわえられました。U1チップを搭載するiPhone 11シリーズでは、超広帯域無線(UWB)を利用することでより高速なデータ転送が可能になったほか、iPhoneを向けることで送信相手を選択できるようになっています。ユーザインターフェイスも刷新され、知り合いかどうかに関係なく近くのiPhoneが送信先候補として表示されることがなくなりました。
しかし、iOS 13では、これまで共有シートに表示されていた「タップしてAirDropで共有」がなくなり、代わりに写真などをやり取りした相手のアイコン(友だちアイコン)が表示されるようになりました。写真アプリからメッセージアプリに画像を添付するなど、一度でも共有シート経由でデータ転送すると、以降共有シートを表示するたびに友だちアイコンが出現するのです。AirDropに慣れていると、送信先と混同しかねず危険です。
その友だちアイコンですが、共有シートに非表示ボタンはないものの、送信に利用したアプリで履歴を消去すれば表示されなくなります。前述の例でいえば、メッセージアプリで対象メッセージ(友だちにデータ転送したトーク)を削除すると、次回共有シートを表示したときには友だちアイコンが消えているはずです。複数の友だちアイコンが表示されている場合、その数だけ送信履歴を削除しなければなりませんが、どうしても表示してほしくない場合はこの方法を使いましょう。