2019年11月1日、渋谷駅直結の超高層ビル「渋谷スクランブルスクエア」が遂に開業する。話題の新施設だが、実際にはどんな店舗が入り、どのような楽しみ方ができるのだろうか。内覧会を取材してきた。
注目は日本最大級の屋上展望空間
実は、今回お披露目となるのは「東棟」。2028年には現在東急百貨店東横店西館のあたりに「西棟」が、そしてJR渋谷駅の真上に「中央棟」がオープンする。令和の渋谷は、今回の東棟開業を皮切りに、大きく様変わりしそうだ。
東棟の高さは、渋谷エリアでもっとも高い約230メートル。地上47階建ての施設は、地下2階~14階=商業施設、15階=産業交流施設「SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)」、17階~45階=オフィス、45階~屋上=屋上展望施設「SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)」で構成されている。
そんな同施設の注目ポイントの一つが「SHIBYA SKY」。約2,500平米にも及ぶ日本最大級の屋上展望空間となっている。入場チケット代2,000円(webチケット=1,800円)を支払い、14階から45階までを往復する体感型エレベーター「TRANSITION POD」に乗って上階へと移動すると、圧倒的開放感を味わえる“空の舞台”が待っている。
眼下に広がるのは、おなじみの109やスクランブル交差点。天気がいいと遠く富士山まで見渡せる絶好のスポットで、夜間にはサーチライト18台が天空を彩る演出も楽しめる。「CLOUD HAMMOCK」と名付けられたハンモックに身体を横たえると、空との一体感を堪能できるのも魅力だ。
日本初出店のフード&スイーツが続々!
そして、仕事帰りなどに立ち寄ることが増えそうなのが、食物販を中心とした地下2階~1階のエリアだろう。スイーツや惣菜が集まる「TOKYU Foodshow EDGE」、旬のスイーツを展開する「ecute EDITION」、紀ノ国屋の新業態「Gourmand Market KINOKUNIYA」が入り、日本初出店となる店舗も存在する。
このうち、フードの日本初として注目は、地下2階に店舗を構える、台湾の創作レストラン「参和院(さんわいん)」。チャーシューがたっぷり入った「パオはりねずみ」(400円/以下すべて税込)、紫芋の餡に香ばしいクルミを詰め込んだ「パオきのこピンク」(380円)といった見た目にキュートなオリジナル包子をテイクアウトすることができる。
また、「日本人が選ぶハワイのカフェランキング」で1位を獲得したこともある「ピースカフェ ハワイ」も日本初出店。しっかりとした食感のベジバーグに、野菜のうまみソースと豆腐由来のヴィーガンエッグを乗せ、ハワイ名物の「ロコモコ」をヴィーガンスタイルで提供してくれる(843円~)。
同フロアにはその他、なすとポテト、ミートソースなどを重ねて焼き上げたギリシャの郷土料理「ムサカ」(100g/368円)をはじめとする地中海料理をそろえた「Opa」(オーパ)、ミシュラン三ツ星店からも愛される老舗仲卸「尾粂」初となる魚総菜屋「金粂(きんくめ)」などバラエティ豊かな専門店が入居。渋谷駅直結という利便性もあって、自炊する時間がない日に夕食として利用する人や、ランチにテイクアウトする人はどんどん増えそうだ。
さらに、スイーツ好きならぜひ立ち寄りたいのが、さまざまな洋菓子、和菓子が視覚まで楽しませてくれる1階フロア。日本初となるMORI YOSHIDA PARIS(モリ・ヨシダ・パリ)をはじめ、おもたせとしても喜ばれそうなラインナップを楽しめる。
このほか、渋谷エリア初出店の「エシレ・パティスリー オ ブール」では限定品のカヌレ(486円)が販売されていたりと、ここでしか味わえない一品に心ときめく人もいるだろう。
渋谷の街を眺めながら……レストランフロアでゆっくり食事も
加えて12階~13階のレストランフロアではゆっくり食事を味わえる。
同フロアで日本初出店となるのは、スパニッシュ「Jose Luis(ホセ・ルイス)」。1957年の創業当初からスペインで愛されているクラシカルなスパニッシュオムレツを日本風にアレンジした「スフレトルティージャ」(S=1,540円、L=3,080円)などのコク深いお料理を、彩り豊かなサングリアやスペインワインとともに堪能してはいかが?
A5黒毛和牛のブリスケ(4,840円)をはじめとする上質な肉を満喫できる「しゃぶしゃぶ つかだ」、11月20日までの限定メニューとして、彩り豊かなタパスがプレートを彩る「和中華タパス6種盛り合わせ」(1,650円)を用意している中華料理店「Gu-O(グーオ)」といった新業態の店舗も多数そろっているので、その日の気分で食べたいものを楽しめそうだ。
ショッピングも存分に楽しもう!
他にも、インターナショナルブランドなどが入る3階、人気のセレクトショップやファッション雑貨の店舗が並ぶ2・4~9階、シェアラウンジを設けた「TSUTAYA BOOK STORE」や「東急ハンズ」の入る10・11・14階など、どのフロアも魅力満載。これら商業施設エリアには213店舗が入居するほか、やはり日本初上陸となる店舗や都内初となる店舗が多くあるので、思う存分ショッピングを楽しめるだろう。
2020年にはオリンピックが控えている東京。今後さらに海外からの来客も増えることが期待される中、「渋谷スクランブルスクエア」は、日本へ、そして世界へ新しい文化を発信していくスポットとなるに違いない。金曜日の開業を楽しみに、今のうちからwebサイトなどで情報をチェックしてみては?