パーソルキャリアは10月24日、「平均年収1,000万円プレイヤーと400~500万円未満のビジネスパーソンの読書事情調査」を発表した。調査は2019年8月、一都三県(東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県)に住む会社勤めのビジネスパーソン男女(役員経営者、フリーランスは除く)800人を対象にインターネットで行われた。
800名の内訳は30~50代で年収1,000~1,100万円未満の400名(以下、1,000万円プレイヤー)と、20~40代で年収400~500万円未満の400名(以下、平均年収層)となる。
調査結果は次のとおり。まず、1,000万円プレイヤーと平均年収層それぞれに1カ月で読む本の冊数について聞くと、「読まない」(1,000万円プレイヤー36.6%、平均年収層44.6%)、「1冊」(1,000万円プレイヤー23.1%、平均年収層17.2%)、「2冊」(1,000万円プレイヤー13.3%、平均年収層11.1%)、「3冊」(1,000万円プレイヤー8.9%、平均年収層7.0%)、「4冊」(1,000万円プレイヤー3.5%、平均年収層4.9%)、「5冊以上」(1,000万円プレイヤー14.6%、平均年収層15.2%)となった。
また、読む人を合計すると、1,000万円プレイヤーは63.4%、平均年収層は55.4%となり、1,000万円プレイヤーの方が本を読む習慣のある人が多い結果となっている。
そして、よく読む本のジャンルについて尋ねると、「小説」(1,000万円プレイヤー42.3%、平均年収層51.7%)、「ビジネス書」(1,000万円プレイヤー26.6%、平均年収層8.5%)、「専門書」(1,000万円プレイヤー10.5%、平均年収層6.9%)、「自己啓発書」(1,000万円プレイヤー9.6%、平均年収層5.3%)、「雑誌」(1,000万円プレイヤー6.8%、平均年収層7.4%)、「漫画」(1,000万円プレイヤー2.3%、平均年収層20.0%)、「その他」(1,000万円プレイヤー1.9%、平均年収層0.2%)となった。
1,000万円プレイヤーは、平均年収層の3倍以上の割合でビジネス書を読み、その逆に、平均年収層は1,000万円プレイヤーの8倍程度が漫画を読んでいる。
続けて、読書の場所について聞くと、「公共交通機関(電車、バス等)」(1,000万円プレイヤー70.9%、平均年収層56.8%)、「自宅」(1,000万円プレイヤー68.7%、平均年収層72.8%)、「飲食店(カフェ等)」(1,000万円プレイヤー18.3%、平均年収層18.7%)、「オフィス」(1,000万円プレイヤー17.2%、平均年収層10.2%)、「タクシー」(1,000万円プレイヤー5.0%、平均年収層2.6%)、「車」(1,000万円プレイヤー4.0%、平均年収層5.2%)、「その他」(1,000万円プレイヤー1.5%、平均年収層0%)となっている。
同社のiX統括編集長 清水宏昭氏は「限られた時間の中でちょっとした『スキマ時間』を読書に有効活用しているのは、タイムマネジメント能力を求められる1,000万円プレイヤーならではの特徴と言えそうです」とコメントする。