最初に妊娠に気づいたのは夫でした。普段から怒りっぽい私の情緒が輪をかけて不安定な状態が続き、『これはさすがにおかしい、何かある…?』と感じたそうです。
私は結婚をする前から子どもを望むべきかどうかずっと迷っていました。
子どもを産んだら今までのような、何よりも仕事が楽しい!休日も昼夜も問わずにやるぜぇ!!という働き方はきっとできなくなる。仕事以外の大切なものを増やしていくことに罪悪感のような感情を抱いていました。だけど逃げようもなく毎年1才ずつ年齢が上がり“高齢出産”という単語を目前にしたときに、夫が父親になれる可能性が消えてしまうかもしれない焦りと、もし望んだとして子どもを産むことができるのかどうかの不安の方が自分のなかでずっと大きなものになっていました。仕事に対する情熱や想いが甘いのではないかという葛藤は抱いたまま、それでも子どもを持たない人生を自ら選択するコトができずに『授かれるなら産みたい』と、夫に伝えました。