空気清浄機などを扱う生活環境家電メーカー、ウンジンコーウェイ(以下、コーウェイ)は、空気清浄機AIRMEGA(エアメガ)シリーズの新製品となる2モデルを10月31日に発売します。コンパクトタイプの「AIRMEGA MIGHTY」と、フラッグシップモデルの進化版「AIRMEGA 400S/AIRMEGA 300S」です。税別価格はMIGHTYが29,800円、AIRMEGA 400Sが66,800円、AIRMEGA 300Sが56,800円。

  • AIRMEGA MIGHTY、AIRMEGA 400S、AIRMEGA 300S

    写真左から、コンパクトながら30畳までの部屋に対応するAIRMEGA MIGHTYのブラックとホワイト、フラッグシップモデルで48畳の部屋に対応するAIRMEGA 400S、38畳対応のAIRMEGA 300S

「空気の清浄」に特化したAIRMEGAシリーズ

現在、主要国産メーカーのプレミアム空気清浄機の多くは、フィルターによる空気清浄機能のほかに、イオンを用いる消臭機能や加湿機能といった多機能タイプが主流です。一方で海外に目を向けると、壊れにくさやメンテナンスのしやすさ、機能のわかりやすさから、フィルターによる空気清浄のみを備えた単機能タイプのプレミアムモデルも人気です。

コーウェイは、この単機能タイプにこだわった製品を発売している空気清浄機のスペシャリスト。なかでも「部屋の空気を強力に吸気する」、「高性能なフィルターで空気を清浄化する」という2つのシンプルな機能に特化しています。特にフィルター性能には力をいれており、AIMEMEGAシリーズには独自の抗菌フィルターと活性炭脱臭フィルターを一体化した「MAX2 Greenフィルター」を採用しています。

  • AIRMEGA
  • AIRMEGA

    0.3μmの微小な粒子を除去(99.97%以上)し、ウイルスと有害菌を不活化(99.9%以上)するという緑色の抗菌GreenHEPAフィルター(写真上)。および、ニオイと有害ガスを99%除去するという活性炭脱臭フィルター(写真下)を組み合わせた「MAX2 Greenフィルター」を採用

AIREMEGAシリーズは、独特のスタイリッシュなデザインと、同程度の空気清浄能力を持つ製品よりも比較的低コストであることから、韓国やアメリカで人気のあるシリーズです。日本でも2018年9月から3モデルが発売されています。今回の新製品は、日本未発売のコンパクトタイプである「AIRMEGA MIGHTY」と、すでに発売されているフラッグシップモデル「AIRMEGA 400/300」の進化モデルでIoTに対応した「AIRMEGA 400S/AIRMEGA 300S」の2モデルになります。

コンパクトタイプながら30畳に対応したパワフルな空気清浄機

まずは、コンパクトサイズのAIRMEGA MIGHTYから。AIRMEGAシリーズは、製品をコンパクトにして空気清浄能力を損ねることがないよう、家具のようにあえて見せたくなるデザインを目指しています。このため、コンパクトタイプといわれるMIGHTYも、幅427×奥行き243×高さ465mm、重さは5.6kgと、それなりの大きさがあります。ただ、薄型に見える本体デザインのため、部屋に置いても圧迫感が少ない印象です。

  • AIRMEGA MIGHTY
  • AIRMEGA MIGHTY

    正方形にサークルを配置したような、独特なデザインのAIRMEGA MIGHTY。ファンユニット部分だけ後ろ側に出っ張るため、正面から見ると実際よりも薄型に見えて圧迫感がありません

【動画】コンパクトモデルとうたっていますが、30畳タイプだけあって、最大風量は7.5立方メートル/分とパワフル! 排気口にトイレットペーパーを当てたところ、かなりの勢いでペーパーが吹き上げられているのがわかります
(音声が流れます。ご注意ください)

コーウェイは単機能タイプの空気清浄機にこだわっていると前述しましたが、実はMIGHTYのみ、空気中にマイナスイオンを吹き出す「+ヴァイタルイオン」機能を搭載しています。コーウェイによると、空気中にマイナスイオンを吹き出すことで、脱臭や除菌効果を高められるということです。

MIGHTYは、日本で販売するAIRMEGAシリーズではもっとも安い価格設定ですが、MIGHTYのみ多機能化しているのは興味深いところ。とはいえ、室内でペットを飼っている家庭など、ニオイが気になる環境にとっては嬉しい機能です。

  • AIRMEGA MIGHTY

    イオンの放出は本体上部の「イオン」ボタンで設定。起動中は常に部屋の空気をモニタリングしており、空気の状態で右側のランプが青(きれい)、ピンク(やや汚れている)、赤(汚れている)に変化します

  • AIRMEGA MIGHTY

    フィルターは前面パネルを外して簡単に交換可能。緑の抗菌フィルターと黒い脱臭フィルター、水洗い可能なプレフィルターをセットして使用します

フラッグシップモデルはとうとうIoT対応に

2019年9月から販売しているAIRMEGA 400とAIRMEGA 300は、AIRMEGA 400S・AIRMEGA 300Sになりました。基本的なスペックやフィルター性能は変わりませんが、新モデルはスマートフォンと連携しするIoT対応に進化。また、従来モデルはホワイト色のみでしたが、400Sのみメタリックシルバー色が登場しました。

  • AIRMEGA 400S、AIRMEGA 300S

    スツールのような独特の形状をした、フラッグシップモデルのAIRMEGA 400SとAIRMEGA 300S。左が48畳対応の400S(メタリックシルバー)、右が38畳対応の300S(ホワイト)。大きさと重さは400Sが幅376×奥行き376×高さ580mm・11.2kg、300Sが幅345×奥行き345×高さ538mm・9.7kg

  • AIRMEGA 400S、AIRMEGA 300S

    ボタンはタッチセンサー式で、指をすーっと滑らせてモードなどを変更

  • AIRMEGA 400S、AIRMEGA 300S

    フィルターは本体の左右2カ所にセット。両面吸気によって、パワフルに清浄化できるそう。MAX2 Greenフィルターでは、表面に緑の抗菌フィルター、裏面に黒い脱臭フィルターを一体化したものと、水洗いできるプレフィルターをセットします

  • AIRMEGA 400S、AIRMEGA 300S

    400Sは最大風量12.1立方メートル/分、300Sは9.7立方メートル/分。400Sの排気口にトイレットペーパーを置いたところ、かなりの高さまで勢いよく吹き上がりました

IoT化により、専用アプリ「IoCare」に対応。スマートフォンを使った遠隔操作や、外出先から部屋の空気状態やフィルターの汚れ具合をチェック可能になりました。

さらに、特徴的なのが「Amazon Dash Replenishment」への対応です。空気清浄機本体が使用状況をモニタリングし、フィルターが汚れてきたと判断すると、自動でAmazonにフィルターを再注文できます。

空気清浄機はフィルターを適切に交換しないと著しく能力が落ちるため、フィルターを最適なタイミングで自動注文する機能はとても魅力的。コーウェイによれば、このAmazon Dash Replenishmentに対応した空気清浄機のフィルター自動注文は、現在のところ今回の400Sと300Sが日本で初めてだそうです。

  • AIRMEGA 400S、AIRMEGA 300S
  • AIRMEGA 400S、AIRMEGA 300S
  • スマートフォンで外出先から部屋の状態をチェックしたり、空気清浄機をコントロール

  • AIRMEGA 400S、AIRMEGA 300S

    フィルターの汚れ具合などをリアルタイムにモニタリング。Amazon Dash Replenishmentを有効にすれば、最適なタイミングでフィルターの自動注文をさせることが可能