タムロンは、ソニーのフルサイズEマウントのミラーレスカメラに対応した単焦点レンズ3本を12月5日より順次発売する。「20mm F/2.8 Di III OSD M1:2」(Model F050)、「24mm F/2.8 Di III OSD M1:2」(Model F051)、「35mm F/2.8 Di III OSD M1:2」(Model F053)の3種類で、価格はいずれも税別46,000円。発売日は、24mmと35mmが12月5日、20mmが2020年1月頃を予定している。
ソニーのフルサイズEマウント用単焦点レンズで、焦点距離20mm、24mm、35mmの3本をラインナップ。開放F値はすべてF2.8で、絞りは7枚の円形絞り。最大撮影倍率は3製品とも1:2で、“寄って撮る”を楽しめる「並外れた近接撮影能力」が特徴。大きなボケを得にくい広角レンズでも被写体に近づくことで、背景を大きくぼかした写真が撮れるという。最短撮影距離は20mmモデルが0.11m、24mmが0.12m、35mmが0.15m。
レンズ構成は、35mmモデルが8群9枚、20mmと24mmが9群10枚。LD(Low Dispersion:異常低分散)レンズや、GM(ガラスモールド非球面)レンズを採用。画面中央から周辺まで高い描写性能を備え、BBAR(Broad-Band Anti-Reflection)コーティングの採用でゴーストやフレアを低減。歪曲収差はカメラ側の機能を活用して補正する。
AF駆動には静音DCモーター「OSD(Optimized Silent Drive)」を搭載。従来のDCモーターと比べて駆動音を低減し、AFの精度とスピードを向上させている。ソニーαシリーズに搭載されているファストハイブリッドAFや瞳AF、カメラ内レンズ補正などに対応する。
レンズの長さは3本共通の64mmで、αシリーズのカメラ本体とのバランスをとった小柄なサイズ。前玉繰り出し式ながらフォーカシングによる長さの変化がないように設計しており、近接撮影を行う際に前玉が被写体に接触する危険を避けられるとする。
フォーカスリングはレンズの前方へ配置して、人差し指と親指が自然に添えられるようになっており、マニュアルフォーカス時の操作性にも配慮した。屋外での撮影を考慮した簡易防滴構造や、汚れがつきにくくメンテナンスが容易な防汚コートも採用している。フィルター径は直径67mmで、タムロンのフルサイズミラーレス用大口径ズームレンズシリーズと共通。重さは20mmが220g、24mmが215g、35mmが210g。