声優の小野賢章が、カンテレ・フジテレビ系番組『セブンルール』(毎週火曜23:00~)で、きょう22日の放送から新ナレーターに就任する。
映画『ハリー・ポッター』のダニエル・ラドクリフの日本語版吹替や、アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』のジョルノ・ジョバァーナ役、アニメや舞台『黒子のバスケ』のテツヤ役などで知られる小野。
初回の収録を終え、「正直、めちゃめちゃ難しかったです。普段、声のお仕事をさせていただいている中で、ナレーション原稿をいかに普通に、フラットに読むというのが難しいか…最初ぜんぜんつかめなくてプチパニックでした(笑)」と本音を吐露した。
それでも、途中からは「日記とか作文を読むようにとディレクターの方が仰って、ルール4ぐらいでやっとつかめてきました。語尾がのびてしまう自分自身のクセなど、課題も見つかった反面、番組作りのこだわりや信念を感じられて、まるで“〆鯖”のように、身が引き締まる思いでした(笑)」と振り返る。
さらに、番組に対して、「人生に行き詰まったり、仕事が上手くいかなかったり、そんな時に刺激をもらえる番組だなと思いました。頑張っている方をみて、自分ももう一度頑張ろうと勇気が湧いてきますし、知らない世界を知ることができるし、とってもいい番組に参加させていただけるんだなぁと気合が入って今日は来ました。それゆえに力が入りすぎてしまったのかも…(笑)」と笑顔。
また、ナレーションという仕事について、「僕の中では、演じる声優はアウトプットで、伝えるナレーションはインプット。全く別モノ」だと分析し、「仕事柄、どうしても滑舌が甘くなると気になってしまうのですが、そこが気にならなくなりだしたら、逆に力が抜けて、滑舌も甘くならず、いい感じになった気がします。(番組に)選んでいただいて、任されるからには、何回打たれてもへこたれず、納得いくものができるまで頑張りたいなと思いました」と意気込んだ。
そんな小野が番組に推薦する女性を尋ねると「僕が7つのルールを見たい!と思う方はやっぱり、坂本真綾さん。声優という枠にとらわれず、アーティストとして歌も歌われますし、女優としてもミュージカルに挑戦されている、尊敬する大先輩です」と回答。そして最後に「普段の声優業とは違って、僕って気付かれるのかな?と思う部分もあります。夜に流れる番組なので、心地いいところを狙えたらいいなと思います、ぜひ楽しみにしていただきたい」と呼びかけている。
小野が担当する初回となる今夜の放送では、東日本大震災で、漁業に壊滅的な被害を受けた岩手県大船渡市の綾里地区で、たった1人で漁船を操る27歳の女性漁師・高橋典子さんに密着。元々は県庁職員だった彼女が、なぜ漁師に転身したのか。震災で被害を受けた漁師町で彼女が抱く願いとは…。女性だからといって甘えることのない姿に、ベテラン漁師たちも信頼を寄せ、「浜で一番稼げる漁師になりたい」と話す、彼女の7つのルール(=セブンルール)に迫る。