日本能率協会はこのほど、「2019年度 入社半年・2年目 若手社員意識調査」の結果を明らかにした。同調査は8月23日~9月5日、全国の20歳~29歳までの勤続年数が3年未満の若手社員400人を対象にインターネットで実施したもの。

  • 転職に対する考え方について

転職に対する考え方について尋ねたところ、「転職することを検討しているが、特に行動していない」(33.5%)が最も多く、「転職することを検討し、近いうちに転職活動を始める予定である」(12.3%)、「現在、転職活動をしている」(3.0%)をあわせると、若手社員の48.8%が転職を検討・活動中であることがわかった。

転職サイトに登録しているか聞くと、46.8%が「登録している」と答えた。転職に対する意向別に見ると、「転職はせず、今の会社に定年まで勤めるつもりである」と回答した60.9%が「登録している」と答えている。

  • 「転職に対する考え方」と「転職サイトへの登録」の関係

副業・兼業についてどのように思うか聞くと、28.0%が「すでに副業・兼業をしている」と回答した。54.3%は「興味はあるが、現在副業や兼業はしていない」と答えている。転職に対する意向と、副業・兼業への考えの関係を見たところ、「転職はせず、今の会社に定年まで勤めるつもり」(50.6%)が「副業・兼業をしている」と答えた。

  • 副業・兼業についてお聞かせください

副業・兼業に興味ある人とすでに行っている人にその理由を聞くと、「収入を上げるため」(58.7%)が最も多かった。次いで、「複数の収入源を持っておきたいため」(38.0%)、「キャリアの幅を広げるため」(24.3%)と続いている。

仕事を行う上での能力・スキルの変化を尋ねたところ、65.0%が「上がった」「少し上がった」と答えた。11.3%は「下がった」「少し下がった」と答えている。

「上がった」と「下がった」に分けて、「仕事への満足度」との関係を見たところ、「上がった」と回答した人は「満足」の合計が73.8%であるのに対し、「下がった」と回答した人は「不満」の合計が44.4%だった。

同様に「転職に対する考え方」との関係を見ると、「上がった」と回答した人は転職するつもりはないとする割合が高いが、「下がった」と回答した人は、転職を検討している割合が高いということがわかった。

  • 「能力・スキルの変化」と「転職に対する考え方」の関係