漫画家でイラストレーターの斎創さんがTwitterで発表した漫画「うちの会社の小さい先輩とパワハラの話」が、話題を呼んでいる。会社の小さくて可愛い先輩が、遅くまで働いている後輩に"パワハラ"を仕掛けるが…。ドキドキな状況の描写や優しい世界観に、称賛の声が集まっている。
うちの会社の小さい先輩とパワハラの話。 pic.twitter.com/cEVKLv8pQB
— 斎創@さいそう。 (@saiso_) October 8, 2019
仕事が溜まって終電前まで粘ろうとしている後輩・篠崎くんに、先輩・片瀬さんが「間違って2つ買ってしまったので」と、飲み物を差し入れる。後輩くんは感謝しながら、お金を払おうとするが、先輩は「気にしないで」と告げる。「これは部下への押し付け…いわばパワハラですから」と、したり顔の先輩。それに後輩くんは「世界一受けたいパワハラ!!」と内心で歓喜する。
先輩に仕事の進捗を聞かれ、後輩くんは「少し手こずってまして…」と躓いている部分を指し示す。それを受けた先輩は「この量なら2人でやれば2時間で終わりますね」と助言。「いや、でも俺が遅いせいで先輩に迷惑は」と遠慮するが、先輩は「それを助けるのも私の業務です」と頼もしげな表情を見せ、「早く終わればパワハラでご飯も奢っちゃいますよ?」とニヤリ。後輩くんはまた、「世界一受けたいパワハラパート2!!」と嬉しくなる。
仕事を終え、夜の街へ繰り出す2人。「予想よりだいぶ早く終わりましたね」とルンルンな先輩に、後輩くんは「先輩のおかげです」と漏らす。それもあって「この後の飯は俺が出しますから」と言う後輩くんだが、先輩も「ダメです、私が出します!」と譲らない。そこで彼女は小さく、くしゃみをする。腕を組んで寒そうにしながら「それにしても最近夜は少し冷えますね…」と口にする先輩に、ふぁさと上着がかかる。
それは後輩・篠崎くんのジャケット。突然の出来事に驚く先輩に、「着てください」と伝える。「でも私大丈夫…」と遠慮する先輩に、「ダメです。そでも通してください」と指示。後輩くんは照れつつボタンをしめていきながら一言、「最近は下からのパワハラも多いんですよ」。それに先輩は、カアアと頬を真っ赤にして、「…肝に銘じておきます」と漏らすばかりとなってしまう…。
リプライには、「俺の知ってるパワハラじゃない…!!」「こんな幸せなパワハラ…!! 最高です」「ドキドキするパワハラがあったとは…」「パワハラとは…?? むしろご褒美です」「世界一可愛いパワハラと逆パワハラ」との声が続々。また、「先輩ちゃん可愛すぎます…」「最後の押しは素晴らしい…。後輩君イケメン過ぎですね」と2人に惹かれるコメントも多い。加えて、「肩にふぁさってなった時、『はわ?』って声が出ちゃいました…」「袖が余ってしまってるところとても、よきです…」と展開や描写に称賛のコメントも様々あがっている。
この漫画の作者・斎創さんは、ホビージャパンによるムック「ウィクロスマガジン」で漫画『SGN48~私、センター目指します~』を連載中。またTwitterやpixivといったSNSで漫画の連作も多く投稿しており、今回の作品は『うちの会社の小さい先輩の話』シリーズの中の一作。同シリーズでは片瀬さんと篠崎くんの関係や会社での日常が展開され、今回の作品の後のエピソードも描かれている。