バレーボール2019-20 V.LEAGUE DIVISION1 WOMENの久光製薬スプリングス対日立リヴァーレ戦が10月19日、SAGAサンライズパーク総合体育館で行われた。スプリングスは地元・佐賀市での開幕戦にセットカウント3-0で勝利し、リーグV2へ向けて好発進を切った。
今シーズンから石井優希選手がキャプテンを務め、ブラジル代表のクラウジノ・ファビアナ選手もチームに加わり、新しい布陣で初戦に臨んだ。対する日立ヴィバーレは、初戦を勝利した勢いに乗り連勝を目指した。
第1セットは酒井新悟監督が今シーズンの課題とした「オフェンスの強化」を体現し、石井選手とファビアナ選手の攻撃が功を奏し、25-21で先取。続く第2セットでは、サーブレシーブが乱れ苦しい展開が続いたが、野本梨佳選手のブロックや新鍋理沙選手の攻撃などで迫る日立を振り切り、25-23の僅差でセットを奪った。
第3セットでは日立の反撃に遭い、ラリーで粘られ中盤までリードを許すも、ファビアナ選手の強打とブロックで嫌な流れをシャットアウト。最後は25-22で粘る日立を振り切り、地元佐賀で迎えた開幕初戦で見事にストレート勝ちを収めた。
試合終了後はスプリングスの選手がハロウィン姿で登場し、サインボールを観客席に投げ込み会場は大いに盛り上がった。
試合後のインタビューで、酒井監督は「佐賀で開幕戦を迎えられてよかった。10月初旬まで選手は国体やワールドカップの参加で、このチーム練習が始められたのは先週からで不安はあったが、力を最大限に発揮してくれた」と述べ「日立ヴィバーレは粘りのあるチーム。ラリーで点数が取り切れたのが勝因、粘り勝ちという形」と試合を振り返った。
新キャプテンの石井選手については「代表の中心選手としてひとり立ちしているので、チームを背負ってキャプテンができるということで指名した。キャプテンになってサポートするメンバーもいるので、さらに人間力を高めて成長してほしい」と期待感をにじませた。
石井選手は「今日は開幕戦で、勝ってホッとした」と安堵の表情を浮かべ、「キャプテンとして頼られるとうことはうれしいこと。今はまだ調子は上がりきっていないが、3連覇を目指したい」と抱負を述べた。
新加入のファビアナ選手は「初戦で勝ててうれしい」とコメントし「日本のバレーはスピードが速い。難しい面もあるが、試合を重ねるにつれてより良いバレーができると思う」と意気込みをみせた。
会場内には協賛企業のブースもみられ、久光製薬のブースではフォトスペースや販売コーナーが設けられ多くの人で賑わっていた。