お笑いコンビ・EXITのりんたろー。と兼近大樹が18日、京都市内を中心に開催中の「京都国際映画祭2019」(~21日)で行われた「SDGs花月~漫才・落語に新喜劇~」に出演し、「SDGs-1グランプリ」で優勝。イベント後に改めて喜びのコメントを寄せた。
「SDGs花月」は、国連が定める「持続可能な開発目標=SDGs」を笑いを通じて伝えるイベント。第1部では、笑福亭鶴笑、かまいたち、アキナ、EXIT、ゆりやんレトリィバァの5組が即興でSDGsが定める17の目標をネタに盛り込み、誰が一番うまくメッセージを伝えることができたかを競う「SDGs-1グランプリ」を開催した。
5組はそれぞれ、17の目標のうち2つを盛り込んだ即興ネタに挑戦。EXITは、「飢餓をゼロに」と「質の高い教育をみんなに」の2つを取り入れ、さらに詐欺撲滅も訴える内容に。おなじみのチャラ男キャラも炸裂させて会場を沸かせた。
審査には、桂文枝、西川きよしに加え、会場の中から選ばれた観客も参加し、その“お客さん審査員”のプッシュもありEXITが優勝。審査員の小学生は「最初ゆりやんにしたんですけど、お笑いのほうに進んじゃった。EXITはオレオレ詐欺とか社会的なほうに進んでいっていたのでEXITがいいと思いました」としっかりと理由を説明し、審査員を務めた女性の赤ちゃんも「いぐじっと」「かねち」「りんさま」とEXITがお気に入りのようだった。
兼近は「こんなちゃんとした、しっかりとした、がちがちなイベントで本当こんなチャラ男を優勝させるのは大きな間違いをしていることがまず一つと、逆に時代が変わってきているのかと感じました。こんなチャラ男でも何かをテーマにしてすごい重いというかそういうものをやっているのに評価をしてもらうって時代の変化を感じるなと。最高ですね」と大喜び。りんたろー。も「小さい審査員が言ってくれましたから。一番テーマと向き合っていたって。確かにそれは僕に中でもあったのかなと思います。非常にうれしいです」と感激した。
2人は今後もSDGs普及に貢献していくつもり。ネタ披露前に「SDGs」のことを「スーパーダメージジーンズ」と表現して笑いを誘っていた兼近だが、「これに関してはマジでがちがちに向き合っていこうと決めています。いろいろな経験をしてきたんで、今こそ誰かに、何かに恩返しというか、してあげるべき、しなきゃいけないことだなとずっと感じていることなので、今回の優勝をきっかけにバシバシSDGsに関わっていきたいなと思っています。絡んでほしいです」と意欲的。りんたろー。も「兼近もベビーシッターやってたし、僕も介護やってて、“ゆりかごから墓場まで”コンビ。こういう部分はしっかりしているのでは」とアピールする。
また、兼近は「いろいろな問題が起きているこのチャラ男がこういうところで活躍できたってことはいろんな人に夢を与えられるのかもしれません」とも言い、りんたろー。も「諦める必要はないと。勇気と希望を与えられるように頑張りたいです」と意気込む。さらに国連本部へ、兼近は「こんな無力なチャラ男でも力になりたいという気持ちはあります。ぜひイグジ使ってください。お願いします。国連とチャラつきたいです」とアピールし、りんたろー。も「僕らでもできることはあるということなので、皆さんも一個一個身の回りにこういうできる小さいことがあると思うので、それを皆さんに広げられるように発信していければ理想です」とメッセージを送った。