iOS 13では、標準装備のアプリが大幅に機能向上しました。『マップ』もそのひとつで、周囲360度を見渡せる「Look Around」は最近撮影されたことから情報量が多く、同じ道路でも向きによって視点が変わる(道路の場合上り/下りで写真が違う)など、先行するGoogleマップの「ストリートビュー」を上回る部分もあります。
使い勝手の部分でも改良が施されています。新たに導入された「コレクション」を利用すると、これから訪れる予定の観光施設やお気に入りのスポットなど、"気になる場所"をグループ化し登録することができます。
たとえば、旅行計画があるとしましょう。旅行先には複数の観光スポットがあるでしょうから、その場所を「マップ」アプリで表示し、コレクションに追加しておけばいいのです。コレクションを選択すると、そこに含まれるすべての場所(訪ねる予定の観光スポット)が星印で表示されるため、位置関係がひと目でわかります。星印をタップすれば詳細画面が現れ、住所や現地の写真を確認したり、Wikipediaでウンチク情報を調べたりすることもできます。
コレクションは、建物や駅といった施設をタップすると現れるシートの「追加...」ボタンをタップすると作成できます。作成済のコレクションに場所を追加すれば、コレクションに登録された場所が増え、そのコレクションの内容が充実していくというわけです。
用途は旅行にかぎりません。鉄道路線を登録しておけば、運行情報に変化が生じたときなどにまとめて確認できますし、仕事でよく訪ねる建物を登録しておけばルート案内をすばやくスタートできます。コレクションを同行者と共有することもできますから、「マップ」の用途が大きく広がるはずですよ。