文章や手書きイラストなどを載せておける「メモ」は、iOS標準装備品のなかでも利用頻度が高いアプリのひとつです。iOSがバージョンアップされるたびに強化されていますが、機能が増えても複雑にならないユーザインターフェイスと操作性で定番アプリの座をキープしています。
iOS 9で登場した「チェックリスト」は、タップで確認済の印が付く「○」を行頭に置いたメモの文書様式です。未了/完了をひと目で区別できるので、TODOリストとして使うにはもってこいです。箇条書きの感覚で作成でき、作成したリストはほかのユーザと共有することも可能なので、家族共用の買い物リスト、友人宅で実施するパーティーの買い出しリスト、グループ旅行に持ち寄るグッズの管理表など、いろいろ応用できます。
そのチェックリストが、iOS 13で強化されました。従来は単なる箇条書きしか対応していませんでしたが、iOS 13のメモアプリで入力済のチェックリストの項目を右方向へフリックすると、その項目が右側にインデント(字下げ)されます。従来は1章、2章、3章...しか作成できなかったところ、1章1項、1章2項、2章1項、2章2項...のように、見た目に入れ子構造を持たせることが可能になったのです。
インデントした行で改行すると、次の行も同じ位置にチェックマークを持つ同階層の項目として扱われます。階層を1つ上に上げたい場合は、項目を左方向へフリックすればOKです。
ほかにも、チェックした項目を自動的にいちばん下へ移動する機能、すべての項目をまとめてチェックをつける/外す機能などが用意されています。従来のチェックリストは、項目数が20を超えるあたりから管理が難しくなっていましたが、iOS 13のメモアプリを使えばわけはなさそうですね。