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【この記事のエキスパート】
ダイニング・オーナー兼マスター:鷲見 孝二
駒込・アザレア通りを通り抜けた角にある、追求されたおいしさを持つ料理とお酒を味わえると評判の深夜食堂「ダイニング・ハルコマ」の店主。
岐阜県出身で、お店では飛騨の郷土料理も提供。終電を過ぎても気楽に立ち寄れる店は地元のファンが多い。オイスターマスターの資格を持ち、新鮮で濃厚な生牡蠣をはじめ、鍋やアヒージョなど幅広い牡蠣料理とこだわりのお酒を楽しめる。飲食業界20年のベテラン。
サトウキビを原料として作られ、カクテルのベースとして使われることの多い「ラム酒」。この記事では、ラム酒の選び方とおすすめの商品をユーザー、エキスパート、編集部の視点からそれぞれ厳選してご紹介します。ゴールドラム、ダークラム、ホワイトラムと種類別に人気商品をピックアップ。
種類や製法を知ろう!
ラム酒とは?
ラム酒とは、ジン・ウォッカ・テキーラと並ぶ「4大スピリッツ」に挙げられる蒸留酒のひとつです。サトウキビを原料として作られ、甘い風味ややわらかい香りが特徴。アルコール度数は40~50度のものが多く、カクテルのベースに使われます。よくラム酒の代わりとしてあげられるのはブランデーですが、ブランデーはブドウを材料としています。
また、焼き菓子作りや、ラムレーズンなどのお菓子作りに使われることもあるのが特徴です。
プロが語る「ラム酒の魅力」
【エキスパートのコメント】
低価格で手軽に楽しめるラム酒
ラム酒は最高級でも5,000円ほどと価格が手頃で、一昔前は扱っている酒屋が限られていましたが、最近はネットで手に入れやすく、実は手軽に飲めるお酒なのです。
じっくり飲むのもよし、ぐいとあおるのもよし。アルコール度数は40~50度のものが中心ですが、なかには75度以上のものもあるので、うっかり意識せずに飲み過ぎて悪酔いしないように気をつけてください。
ラム酒の種類って?
ラム酒の種類は、原材料や製法などでも分けられますが、まずおさえておきたいのは色によるもの。ホワイトラム、ゴールドラム、ダークラムと、色が異なる3種類に分かれます。
「ゴールドラム」ははじめてラム酒を飲む方にもおすすめ
ゴールドラムは、色合い・風味ともにダークラムとホワイトラムのちょうど中間くらいのラム酒です。実際にダークラムとホワイトラムを混ぜてつくられたり、あるいは樽で熟成された結果として、淡い茶色(金色とも称されます)をしています。
ホワイトラムの飲みやすさと、ダークラムの風味とを程よく両方楽しめるため、ラム酒をこれから飲み始めるという方にも飲みやすいでしょう。
「ダークラム」は比較的上級者向け
ダークラムも、ゴールドラムと同じように樽で熟成されたラム酒です。ゴールドラムよりも長期間熟成されて製造されることが多く、風味・色合いもゴールドラムよりくっきりと強くなっています。
ラム酒本来の重厚さがしっかりと味わえるため、ラム酒単体でその風味をじっくり楽しみたい場合や、メーカー・ブランドごとの特徴を飲み比べしたい場合などにもぴったり。とくに最高級品と称される「マイヤーズラム」は芳醇な香りと豊かなコクが魅力で世界中で評価が高いダークラムです。
また、その風味の強さを活かして、ラムレーズンなどのお菓子づくりに使われることも多いラム酒です。
「ホワイトラム」はカクテルベースにおすすめ
ホワイトラムは、活性炭で濾過(ろか)されることによって無色透明のラム酒になっています。見た目どおり、味わいも雑味のないすっきりとした味が特徴的です。
ラム酒としての「クセ」自体はおさえ気味で、どちらかというと「サトウキビ」など原料の風味のみがシンプルに押しだされる味わいです。カクテルのベースとしてラム酒を選びたい、という方は、ほかの風味とぶつかりすぎないホワイトラムを選んでみるとよいでしょう。
【エキスパートのコメント】
ダイニングオーナー兼マスターからひとこと
個人的なこだわりですが、ラム酒本来の味を楽しむなら、活性炭で濾過(ろか)して製造される無色透明のホワイトラムよりも、ゴールドラム、ダークラムがおすすめです。
ゴールドラム、ダークラムは、内側を焦がした樽で熟成させたもの。熟成されたラム酒の中でも、カラメル風味、バニラ風味などが銘柄それぞれで香りに特徴あり、その違いを楽しめます。
風味や飲み方、原産国もチェック!
ラム酒の選び方
ラム酒選びのポイントを紹介します。風味や製法、産地や飲み方などさまざまな選び方があるので、ぜひチェックしてくださいね。ポイントは下記。
【1】ラム酒の風味
【2】ラム酒の原産国
【3】飲み方
【4】おつまみとの相性
上記のポイントを押さえることで、あなたに合った商品を見つけることができます。ぜひ参考にしてみてください。
【1】ラム酒の風味で選ぶ
ラム酒には、大きく分けて3つの風味があります。それぞれ違いがあるので、好みのものを探す参考にしてくださいね。
風味が強い「ヘビーラム」
醸造酒を単式蒸留器で蒸留したあと、長期間(3年以上)熟成させて作られたもののことを「ヘビーラム」といいます。ほかのラム酒と比べて風味が強く、色が濃いのが特徴。
やわらかい口当たりの「ライトラム」
醸造酒を連続式蒸留器で蒸留したあと、樽の内側を焦がさないで短期間熟成させて作られたもののことを「ライトラム」といいます。活性炭でろ過をすると「ホワイトラム」、ろ過しないものが「ゴールドラム」となります。熟成期間が短いため、クセが少なくやわらかい口当たりなのが特徴です。
風味のバランスがよい「ミディアムラム」
「ライトラム」「ヘビーラム」の中間にあたるのが「ミディアムラム」です。商品によって連続式蒸留器や単式蒸留器が使われます。また、ライトラムとヘビーラムをブレンドさせて作られるものも。バランスのよい風味が特徴です。
「フレーバー付き」ラム酒も!
ラム酒本来の甘い香りや独特の風味でもじゅうぶんに楽しめますが、なかにはバニラやシナモン、クローブなどの香料やスパイスを加えた変わり種の「スパイスラム」「フレーバーラム」というラム酒も存在します。
ストレートやロックで、複雑に絡み合うそれぞれの風味を感じ取るのもフレーバーラムの楽しみ方のひとつでしょう。
インダストリアル製法は、世界中で多く採用されているラム酒の製法。原料であるサトウキビを砂糖に精製するときにできる「モラセス」というものを原料につくられたラム酒のことをいいます。
「モラセス」は貯蔵することができるので、この製法のラム酒は通年製造することができます。ほとんどのラム酒がこの製法が用いられているのが特徴です。
【2】ラム酒の原産国で選ぶのもひとつの方法
ラム酒はサトウキビから作られ、その多くはカリブ諸島の国々で作られています。それぞれの国ごとで特徴が違うため、好みの原産地のラム酒を選ぶとよいでしょう。
国産のラム酒は日本人好みに作られている
日本国内でもラム酒の製造が行なわれています。沖縄県ではサトウキビの栽培がされていて、砂糖を作った副産物でラム酒作りが行なわれています。純国産のサトウキビで作られた国産のラム酒は、サトウキビ本来がもつ風味を大切にしていることもあり、ホワイトラムのものが多いです。
日本人の口に合うように整えられており、飲みやすいため初心者にはおすすめです。
ラム酒の原産国はさまざま
ジャマイカ産のラム酒はヘビーラムが有名です。ラム酒ならではの「クセ」として、強い香りと風味を楽しめるほか、奥深い味わいが特徴的です。
キューバやプエルトリコ産はライトラムが多く、色は無色から淡黄色で、軽快な風味の商品が多いです。飲みやすく、口当たりもよいため、はじめての人が試すのに向いているでしょう。
【3】割る? ストレート? 飲み方で選ぶ!
香りも風味もさまざまなタイプがあるラム酒は、飲み方によってラム酒のセレクトも大きく変わってきます。
ストレートやロックでラム本来の香りや風味を楽しみたい人には、ホワイトラムでは物足りなさを感じるかもしれません。反対にカクテルなどほかの味や香りも一緒に楽しむには、ダークラムの濃厚な風味はきついと感じるかもしれません。好みや飲み方にあったラム酒を選ぶのがおすすめです。
【エキスパートのコメント】
ダイニングオーナー兼マスターからひとこと
ラム酒は、カクテルのベースとして飲まれることが多いお酒です。なんといっても代表的なのが、ラム酒1ショット(30ml)とコーラにライムを加える「キューバ・リブレ」、いわゆる「ラム・コーク」です。かんたんに作ることができるので、ご家庭でも気軽に楽しめるカクテルとしておすすめです。
カクテル以外に、ストレートで飲んで美味しいラム酒もあります。とくに熟成期間3年以上のダークラムは、その強い風味と香りを楽しむのも一興です。
【4】おつまみとの相性で選ぶ
サトウキビ由来のラム酒、とくにダークラムは、お菓子の材料にもなるように、甘みとの相性のいいお酒です。また「ラムレーズン」で知られるように、フルーツとの組み合わせも美味しさが引き立ちます。
スイーツでは、アイスクリームと一緒でもOK。一方で、甘みのあるラム酒としょっぱい食べ物との相性ももちろんバッチリ。ナッツやチーズ、燻製(くんせい)などをおつまみにするのもよしです。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)