フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、中国で一番人気のある日本語教師に密着した『ここが わたしの居場所 ~海を渡った熱血教師と教え子の涙~』を、20日に放送する。
今回の主人公は、中村紀子さん(49)。これまでの教え子は約22万人で、人気の秘けつは、インターネットを使ったライブ授業だ。パソコンの向こう側には約5,000人の生徒がおり、「中村先生の授業は“生きた日本語”を学ぶことができる」「人生が変わった…」と、語学学習にとどまらない魅力的な語りが、生徒たちの心をつかんでいる。
中村さんの幼い頃からの夢は教師になること。しかし、大学時代に挑んだ教員試験は不合格で、大きな挫折を味わった。そんな彼女が選んだのは、塾講師の道。だが、そこで人生を揺るがす“事件”が起きる。ともに人生の悩みを抱えていた同僚講師が自ら命を絶ったのだ。
もしかしたら自分も同じ選択をしていたかも知れない…混乱する中村さんの目を覚ましたのは、同僚の死を悲しむ生徒たちの姿だった。「教え子を導くべき者が、教え子を悲しませてはいけない」。あらためて教師の道を志すことを決めた中村さんは16年前、日本語教師として、ひとり海を渡った。
中国で大人気の中村先生の授業を支えるのは、中国人スタッフたち。その中の1人が、今年3月に入社した新入社員の周さん(24)。愛称はルンルンで、日本のアニメが大好きだった彼女は、独学で日本語を学び、中村先生との出会いをきっかけに、日本語を使った仕事に就くことを決めた。
しかし、ルンルンは大きな悩みを抱えていた。流暢な日本語を話すスタッフは皆、大学の日本語学科卒。独学で学んだのは彼女だけで、日本語能力が圧倒的に低い。さらに両親は、娘が日本語を使った仕事をすることに反対しており、ルンルンは、家族に内緒で逃げるように中村先生のところにやって来たのだ。
そんなある日、ルンルンの元に届いた「祖母が危篤」という知らせ。彼女は、全てを打ち明けに故郷へと戻るのだが…。
今回のナレーションは、歌手で女優の中山美穂が担当する。
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