日本マイクロソフトは10月19日、東京都内で記者会見を開催し、10月2日(現地時間)に米国ニューヨークで発表したSurfaceシリーズ新モデルのうち、「Surface Pro 7」、「Surface Laptop 3」、「Surface Pro X」を日本で発売することを発表。最新Surfaceシリーズのファーストインプレッションをお届けします。
Surface Pro 7
Surface Pro 7は、Surface Proシリーズの正統進化モデル。外観デザインや本体サイズは、従来モデルのSurface Pro 6から変わっていません。サイズは292×201×8.5mm、重さはCore i3・Core i5搭載モデルが775g、Core i7搭載モデルが790gとなっています。Core i7モデルがわずかに重くなってはいますが、手に持って判断できる違いではありません。従来モデルと実際に持ち比べてはいませんが、重さも従来モデルとほぼ同じと考えていいでしょう。
Core i7モデルがやや重いのは、空冷ファンが搭載されているため。Core i3・Core i5モデルはファンレス仕様となるため、そのぶん軽くなっているわけです。ただ、双方を持ち比べても、重さの違いはほとんど感じられませんでした。
外観はともかく、中身は大きく進化しています。CPUは最新の第10世代Intel Coreプロセッサ(Ice Lake)を採用。Core i5とCore i7には、Iris Plus Graphicsを内蔵していますので、CPU処理能力はもちろん、描画性能も大きく高められました。今回はハンズオンの時間が短かったことで、実際の性能は確認できませんでしたが、従来モデルからの大幅な性能向上は間違いないでしょう。メモリーはLPDDR4xを4GB、8GB、16GB搭載し、内蔵ストレージは128GB、256GB、512GB、1TBのSSDを搭載します。
側面ポートには、新たにUSB Type-Cを採用しました。こちらはUSB PDにも対応していて、USB PD対応ACアダプターを接続することで、本体への給電やバッテリーの充電が行えます。従来同様、専用電源コネクタ「Surface Connect」も引き続き用意していますが、USB PD対応のUSB Type-Cが加わったことで、電力供給については柔軟性が大きく高められました。従来モデルにあったMini DisplayPortはなくなりましたが、USB Type-C経由で映像出力が可能なので、大きな問題はないでしょう。USB Type-Aも引き続き搭載しています。
このほか、高性能マイク「スタジオマイク」を搭載して集音能力を高めて、リモート会議などへの対応力を高めていたり、内蔵の無線LANをWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)準拠のものに強化するといった進化ポイントがあります。
ディスプレイの仕様は従来モデル同様で、2,736×1,824ドット表示対応の12.3型液晶を搭載します。もちろん10点マルチタッチや、4,096段階の筆圧検知、傾き検知に対応するSurfaceペンにも対応しています。
着脱式キーボードは、従来同様の「Surface Proタイプカバー」や「Surface Pro Signature タイプカバー」が使えます。Surface Pro 7発売に合わせて、タイプカバーの新色として「ポピーレッド」と「アイスブルー」の2色が追加となります。