JR東海は17日、東海道新幹線の大規模改修工事の今後の計画について、現在施行中の工事計画に加えて2022年度までの計画を決定し、その内容を発表した。
東海道新幹線の土木構造物については2013年度以降、予防保全の観点から大規模改修工事を実施し、おおむね計画通りに進めている。現在施行中の工事計画に加え、2022年度までの計画として、橋やトンネルなどの土木構造物を予防保全の考えにもとづき、経年による変状の発生を抑止する対策を実施し、延命化を図ることとした。
鋼橋の場合は橋桁の接合部の補強や、橋桁を支える部材の取替・補強を行う。コンクリート橋の場合はコンクリート表面を鋼板で保護する。トンネルの場合はトンネル裏の隙間を充填し、ロックボルトで補強する。今回の計画により、鋼橋とトンネルに対する対策が完了する見込みとされた。
工事期間は2019~2022年度で、工事費は計1,360億円。このうち2019年度は30億円を計画しており、2019年度の大規模改修工事の計画額はすでに発表されている340億円と合わせ、370億円となる。