オリンパスは10月17日、マイクロフォーサーズ規格の高性能ミラーレスカメラ「OM-D E-M5 Mark III」を発表した。上位モデル「OM-D E-M1 Mark II」と同じ撮像素子と画像処理エンジンを搭載し、オートフォーカス性能を高めたのが特徴。素早く動く被写体も、ピントをしっかり合わせて撮影できる。シリーズで初めてUSB充電にも対応しつつ、本体は大幅な軽量化も図った。
価格はオープン。予想実売価格は、ボディ単体モデルが税別15万円前後、14-150 IIレンズキットが税別18万円前後の見込み。発売は11月下旬の予定。
2015年2月発売の旧モデル「OM-D E-M5 Mark II」から、4年9カ月ぶりのモデルチェンジとなる中級機。初代モデル「E-M5」の発売から約7年半、E-M5シリーズは熱心なファン層を抱えており、上位モデルに匹敵する撮影性能や画質を盛り込んでファンの期待に応える。
撮像素子は、位相差AFに対応した有効2037万画素のLive MOSセンサーに、画像処理エンジンはTrue Pic VIIIに一新した。これらは上位モデルのE-M1 Mark IIと同じで、121点の位相差AFによる高速・高精度なオートフォーカスを働かして撮影できる。AF/AE追従時の連写性能は最大10コマ/秒で、瞳AFにも対応する。
ボディ内手ぶれ補正機構の補正効果は約5.5段分で、従来よりも補正効果が0.5段分高まった。対応レンズの装着時は補正効果が最大6.5段分相当に高まる5軸シンクロ手ぶれ補正にも対応する。動画は4K/30pの撮影が可能。
新たに、プロキャプチャーモードやフリッカーレス撮影に対応。ハイレゾショットは、生成される画像が50M相当に高画質化された。
本体の軽量化も改良のポイント。バッテリー+メモリーカード込みの重量は、E-M5 Mark IIの約469gから約414gへと、約55gも軽くなった。バッテリーを小型タイプ(BLS-50)に変更するとともに、ボディ内手ぶれ補正機構などのパーツの刷新や、軍艦部の素材をマグネシウムからプラスチックに変更するなどして大幅な軽量化に成功した。防塵・防滴・耐低温設計は継承する。
新たに、USB経由の本体内バッテリー充電に対応したのもポイント。バッテリー撮影枚数は約310枚で、従来と同じ枚数を確保した。
オプションで、金属製の外付けグリップ「ECG-5」(希望小売価格は税別22,500円、11月下旬発売)を用意する。横位置撮影用のレリーズやコントロールダイヤルを搭載し、ホールディング性と操作性を高められる。
記録メディア | SDメモリーカード |
撮像素子 | 4/3型Live MOSセンサー(有効2037万画素) |
画像サイズ | 5184×3888ドット |
ボディ内手ぶれ補正 | 5軸、約5.5段分相当 |
ファインダー | 有機EL(236万ドット) |
背面モニター | 3型(104万ドット、バリアングル式、タッチパネル) |
AF測距点 | 121点(位相差AF) |
連続撮影 | 約10コマ/秒(AF/AE追従) |
最大撮影コマ数 | 約150コマ(10コマ/秒時、RAW)、 制限なし(10コマ/秒時、JPEG) |
動画撮影 | 4096×2160(C4K)/24p/IPB(約237Mbps)、 3840×2160(4K)/30p、25p、24p/IPB(約102Mbps) |
動画記録時間 | 最大29分 |
USB端子 | USB microB |
バッテリー撮影枚数 | 約310枚 |
本体サイズ | 125.3(W)×85.2(H)×49.7(D)mm |
重さ | 約414g(メモリーカード、バッテリー含む) |