はい、iOS 13では画面右端にスクロールバー(薄いグレーの細長い縦棒)が表示されるタイプのアプリであれば、高速な画面スクロールが可能です。「Safari」のように1画面に表示しきれない縦長コンテンツを表示するアプリは、この高速スクロールをかなり便利に使えるはずです。
Safariを例に、使いかたを説明してみましょう。Webページ上の適当な位置をタップするとスクロールバーが現れるので、消えないうちに(操作しないと数秒で消えます)その縦棒部分を押しながら下方向へドラッグします。押したとき指先にフィードバック(ディスプレイの振動)を感じれば、高速スクロールが可能になったことの合図です。
従来Safariで画面スクロールを行う場合、上方向へのフリックを何度も繰り返していましたが、この高速スクロールを使えばほぼ一瞬でWEBページの最下部に到達します。反対にWEBページの最上部へ移動するときは、スマート検索フィールド(WEBサイトのアドレスを表示または検索語を入力する欄)の上あたりをタップすればいいので、情報量の多いページを上下にすばやく移動したいときに便利に使えます。
ほかにも、「メール」や「メモ」、「写真」など、多数の項目(行)が蓄積されていくタイプのアプリにはこのテクニックを応用できます。TwitterやInstagramなどのサードパーティー製アプリでもまったく同様に使えますから、上方向のフリックを繰り返すことに嫌気が差している場合にはいちど試してみましょう。