ストリーミングに力をいれるプロゲーミングチーム
ユニットコムが手がけるPCブランド「iiyama PC」のゲーミングシリーズ「LEVEL∞」が、プロゲーミングチーム「令和ゲーミング」とのスポンサー契約を締結。10月14日には、秋葉原のe-sports SQUARE AKIHABARにて、調印式とファンミーティングが開催されました。
令和ゲーミングは名前から想像できるように、令和元年9月に発足したプロゲーミングチーム。「レインボーシックス シージ」(以下、R6S)チームの6名と、3名のストリーマーで構成されています。
R6Sチームの面々は、もともとR6Sのアマチュアチームとして活動していたメンバーが中心となっており、実力者ぞろい。一方、チームの目標として「R6Sチームとして世界一」になるだけでなく、インフルエンサーとして広くゲームの楽しさを知ってほしいとします。そこで017氏が掲げた目標は、「全員、YouTubeチャンネル登録者数の1万人越え」というもの。
現時点では、この数値をクリアしているのは2名だけ。登録者数が2桁というメンバーも。この辺はメンバーのシナジーで乗り越えるのでしょう。ちなみに、ホロ酔いさんは古くから活動しているストリーマーということもあって、YouTubeチャンネルの登録者数は14.8万人、R6S部門リーダーのニョスさんは1万人を数えます。
いまのところ令和ゲーミング、初期メンバーの8名から増やすつもりはないとのことで、色々な壁をみんなで乗り越えていきたいと話します。R6Sの練習も、他のチームとの練習試合(スクリム)を一日やった後に、さらに一日かけてガッツリと反省会。そこでは、対戦動画を見ながら「この部分が悪い」とこと細かに話し合っていると、チームとしての活動の一端を紹介しました。
当日はスポンサー関係者として、3名が登壇。日本AMD ジャパンマーケティング本部 マーケティングスペシャリストの佐藤美明氏は、AMDが今年(2019年)で50周年を迎えるとともに、2019年7-9月期のCPUシェアで50%を超えことを紹介しました。
けん引したのは第3世代のRYZENで、RYZEN 9 3900Xならシングルコアでも競合(Core i9-9900K)を超え、マルチスレッドではぶっちぎりの性能を発揮。競合と比べてグレードが1つ下のRYZEN(RYZEN 7 3700X)でも、競合と同等の性能を実現したといいます。両者の値段が「昨日調べたら1.9万円安い」として、このコストをメモリや電源などに振り分けることで、ゲーミングPCとして全体性能を向上できると述べました。
GPUについては、Radeon 5700シリーズはミドルハイの実力を持ち、単にフレームレートだけではなく、クリックした結果が画面に反映される実速度を見てほしいとアピール。「LEVEL∞:令和ゲーミングモデル」は、こうしたCPUとGPUを使っていると強調しました。
R6Sの発売元であるユービーアイソフトのEsportsシニアマネージャー 宮田幸子氏は、令和ゲーミングには人気のあるストリーマーや女性もいるので期待していると、チームへの期待を語ります。R6Sに関しては、発売から4年で総プレイヤー数が5,000万人を超えるタイトルとなっているだけでなく、日本市場で今までになかった「4年間ずっと売れているタイトル」と紹介しました。
R6Sの世界大会でも日本チームが活躍しており、これによって配信の視聴数も伸びています。ピークで7万視聴があったそうです。また、2019年はプロリーグの世界大会を11月に日本で実施しますが、チケットはすでに完売。JTBの観戦ツアーも3分で完売するなど、注目されています。2020年3月にはR6S祭を高田馬場で開催し、こちらのチケットは間もなく発売となります。
ユニットコム 執行役員 プロモーション部 サービス企画室 経営企画室 部長の石田雅人氏は、「ユニットコムとしてユーザーと楽しみながらマーケットを盛り上げようと考えており、そのためには選手・ストリーミングで盛り上げてくれる令和ゲーミングに期待しています」とエール。サポートの一環として、活動に欠かせないゲーミングPCをメンバー全員に提供することで、今後のシナジーを図っていく考えです。
強力チームとのエキシビションマッチ
その後、抽選で選ばれた一般ユーザーを迎えて、エキシビションマッチが行われました。ゲストは、父ノ背中やSCARZという歴史あるeスポーツチーム。対戦ゲームはもちろんR6Sで、12セットの一本勝負(7セット先取で勝利、6対6になった場合はその後の2セットを取ったほうが勝利)。
と、ここでサプライズ。令和ゲーミングのR6S部門に、コーチが就任することが明らかにされました(メンバーは増やさないとのことでしたが、令和ゲーミングは9名体制のようです)。
有名どころとの対戦ということで、令和ゲーミングのプロチームとしての実力が気になるところ。オフライン慣れしていないところもあり、SCARZと父ノ背中、両方の対戦とも落としてしまいました。しかし、対SCARZ戦は5対7、対父ノ背中戦では8対9とかなり拮抗した展開で、見ごたえのある内容でした。