俳優の神尾楓珠と女優の池田エライザがダブル主演を務めるMBS/TBSドラマイズム『左ききのエレン』の制作発表会が15日、都内で行われ、神尾、池田、石崎ひゅーい、中村ゆりか、今泉佑唯、吉村界人、八木アリサ、原作者のかっぴー、後藤庸介監督が登壇した。
2016年3月から『cakes』にて連載がスタートし、cakesクリエイターコンテストで特選を受賞、2017年10月からは『少年ジャンプ+』にてリメイク版が発売された、かっぴーのコミックを原作とするこのドラマは、自らの才能の限界に苦しみながらもいつか“何者か”になることを夢見る朝倉光一(神尾)と、圧倒的な芸術的才能に恵まれながらも、天才ゆえの苦悩と孤独を抱える山岸エレン(池田)が主人公。凡才と天才、相対する2人の敗北や挫折を通して、その先に「本当の自分」を発見するまでをリアルに描き出す青春群像劇となっている。
神尾は、池田との共演について「池田さんは常にエレンでいる人だなと思っていて、だから僕はすんなり光一として対比しやすかった。自分の普通さを痛感しやすかったです」とコメント。池田も「話を重ねるごとに光一がいろんな目をして、いろんな成長を見せてくれる。エレンもそれに影響されてお芝居をするので私はとても楽しかったです」と話すと、神尾は笑顔で「僕もです」と返した。
また、地上波初主演の神尾は「プレッシャーはすごくあった」と打ち明けた上で、「何者かになりたいっていう気持ちって誰にでもあるものだなという感覚が僕の中にはあって、僕もあったので、それを光一としてうまく前面に出せたらいいなって思いながら演じていました」と役作りについて告白。
池田は“天才”役を演じたことについて「エレンを演じる自信は正直なくて、やっぱり天才は計り知れないなと思う部分が大きいので、でもエレンをやっていく中で天才ならではの理解してもらえない孤独感や、逆に理解してもらう喜びを感じて、エレンの人間らしさを感じる瞬間が多くてやってみてよかったなとすごく思います」と語った。
すると神尾が「それって実写化の良さだよね? 原作だと漫画だから機械的に見えるというか、人間らしさって人が生身で演じたからこそより見えるものなのかなって思いました」と分析。池田は「語り始めた」とツッコミを入れつつ、「確かに。光一とかは特にそうだよね」と共感していた。
MBS/TBSドラマイズム『左ききのエレン』は、MBSにて10月20日より放送(毎週日曜24:50~ ※初回は25:15~)、TBSにて10月22日より放送(毎週火曜25:28~)ほか。