10月から始まった消費増税。飲食料品の軽減税率やキャッシュレス決済のポイント還元などはあるものの、やはり家計への負担が気になるところです。「給料は上がる見込みがないのに支出だけ増えるなら、副業でも始めてみようかな」と考えている人もいるのでは? 実際、企業の副業解禁の流れを受け、近ごろは本業以外に仕事を持つ人が増えています。そこで、これから副業を始めたい方に向けて、副業の探し方や押さえておきたいポイント、そして、ユニークな最新の副業をご紹介したいと思います。

  • 副業の始め方、ポイントは?

    副業の始め方、ポイントは?

副業にはどのようなものがあるの?

一口に副業と言っても、実に様々な仕事があるものです。しかし、代表的な副業を大まかに種類分けすると、以下のように分けることができます。

●投資

会社員として働きながら副業の時間を作るのは、なかなか難しいもの。そこで、株式投資や投資信託、FXなど、空き時間に取り組める投資は、常に人気上位の副業です。また、不動産投資は、不動産購入後はほとんど手間いらずでできるため、会社の副業規定に引っかかることもなく、忙しい会社員に向いている副業といえます。

●シェアビジネス

近年急速に拡大しているシェアビジネスは、空き部屋やたまにしか乗らない車など、いわゆる「遊休資産」を人に貸して収入を得るビジネスです。基本的には、自分が保有する資産を貸して有効活用してもらうだけなので、リスクが低くすぐに始められます。最近では、ブランド品やペットを貸すシェアビジネスのほか、自分の専門知識や経験をシェアしてお金を稼ぐシェアリングも登場しています。

●ネットビジネス、転売

ブログやサイトを作って収入を得るアフィリエイトや、フリマアプリ等で転売を行うネットビジネスは、インターネット環境があれば時間と場所を選ばずにできる副業です。インターネットを使った副業は、種類がどんどん増えています。

●専門職

専門的な知識や技能を生かし、自分の趣味や特技でも収入を得ることができます。たとえば、ハンドメイド品の販売や、家庭教師、イラストレーター、クラウドソーシングを活用したウェブライターなどです。こちらも、最近ではインターネット上で仕事のマッチングや商品の販売ができることで、副業が容易になりました。

●アルバイト

ファミレスや居酒屋などの飲食店やコンビニ、カラオケボックスなどで、就業後や休日の時間を使って副収入を得るアルバイト。一般的には、決まった拘束時間が発生する代わりに、労働した分は確実に収入となります。時給が高くなる22時以降や土日を狙って効率よく働く人が多いようです。

●代行業

困っている人の代わりに作業を行う代行業も、需要が高く、近ごろ増えつつある副業の一つです。運転代行やベビーシッター、家事代行などが一般的ですが、クレーム処理の代行や草刈りの代行など様々な種類の代行があります。

副業を選ぶ4つのポイントとは

では次に、副業を選ぶ4つのポイントをご紹介します。限られた貴重な時間で行うからこそ、楽しくて学びがあり、目標とする金額の得られる副業であれば理想的ですよね。

1.本業との兼ね合い

あくまで副業として行うのであれば、本業に悪影響の及ぶ仕事はNG。たとえば、夜遅くまで副業をしていて寝坊する、オーバーワークで本業の仕事に身が入らないなどとなっては、本末転倒です。本業に差し障りがなく、さらには、本業と副業で得た知識や経験が相互に生かせれば、効率的にスキルアップを目指すことができそうです。なお、副業を始める際には、会社の就業規則を確認しておきましょう。

2.副業をする目的は何か?

副業を始める時は、副業をする目的は何か考えてみましょう。収入を増やしたいだけなのか、それとも、将来的には起業や独立、複業も視野に入れた仕事をしたいのか、目的によって選ぶべき副業も変わってくるからです。

たとえば、短期ですぐに収入を手にしたいなら、日当がもらえる日雇いの仕事などが視野に入ります。一方、自分の専門性を生かして、いずれはそれなりの副収入を目指すなら、たとえば、特定の専門分野のウェブライターになるといった方法があります。その場合、まずは単価の低い作業でもコツコツと経験を積むようなアクションが必要となります。

副業は、本来なら自由になる時間を使って行います。せっかくなら、収入だけを目的にするのではなく、自分が好きなことや得意なことを仕事にしたいですね。また、収入を追い求めるあまり無理をし過ぎると、結局つらくなり長続きしないものです。

3.時間と場所に制限はあるか

会社員として本業の仕事をしながら、決まった場所へ行き決まった拘束時間の発生する副業をするのはなかなか大変なもの。今はインターネット上からいつでも作業可能な副業もたくさんあります。時間や場所を選ぶ副業では本業と両立できないと思ったら、インターネットでできる仕事を選ぶとよいでしょう。

4.難易度はどのくらいか

やりたい副業が見つかったら、難易度はどのくらいか確認してみましょう。たとえば、株式投資やアフィリエイトは、簡単に稼げるイメージを持っている人がいるようですが、必ずしも利益や報酬が得られる確証はありません。また、副業の中には知識や経験、技能のほか、資格がないとできないものもあります。

ちなみに、副業の収入は、一般的には成果報酬と時間労働に分かれます。成果報酬は、成功すれば大きな収入になる可能性がありますが、その逆も考えられます。時間労働は、決められた時間に働く必要がある一方、確実な収入が見込めます。

こんなものも? 最新のユニークな副業

最後に、最新のユニークな副業を2つご紹介しましょう。CMでも見かける「Uber Eats」の配達パートナー、そして、空き時間販売をピックアップしてみました。

●Uber Eats配達パートナー

Uber Eatsは、飲食物を注文者へ届けるサービスのことです。ウェブ上からUber Eatsで飲食物が注文されると、配車サービスを手掛けるUberは飲食店からの依頼を受け、Uber Eats配達パートナーに飲食物の配達を指示する仕組みになっています。Uber Eats配達パートナーは個人事業主として登録しますが、会社員をやりながら副業で稼ぐ人も多いようです。

●空き時間販売

空き時間販売とは、自分の空いている時間を販売する仕事です。単に時間を売るというよりも、自分の得意分野を生かすものが多く、たとえば、英語やパソコンを教えたり、占いや特定の悩み事の相談に乗ったりと、やりがいを感じる副業として注目されています。食事の同席や子どもの相手など、特別なスキルがなくてもできる仕事もあります。なお、空き時間の売買は、空き時間を買いたい人と売りたい人をマッチングさせる専用サイトやスマホアプリから行うことができます。

自分に合う副業を見つけよう

現在、副業として行える仕事は、1,000種類ほどあると言われています。様々な内容、形態の仕事の中から、きっと自分に合う副業を見つけることができるでしょう。これまでのように、副業は特別なものではなく、やる気さえあれば多くの人が取り組める存在となりました。つまり、自分で収入を増やすチャンスはいくらでもあるということです。ぜひ、副収入とやりがいの両方を得られる副業を見つけてみてください。