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【この記事のエキスパート】
料理研究家/料理講師/ケータリングプランナー:指宿 さゆり

料理研究家/料理講師/ケータリングプランナー:指宿 さゆり

神戸出身。アメリカなどでパーティ料理やオーガニックを学び、2002年に「菜々食CookingClass」を主宰。卒業生による教室開設やカフェ開業実績も多数。

企業向けのオリジナルレシピ開発を行う「レシピ制作専門スタジオ」では料理部門の代表として、料理動画のメニュー監修、タイアップ企画レシピ、連載レシピコンテンツ、飲食店のメニュー開発などに従事。また、大の蕎麦好きでもあり、蕎麦に関するグループも運営中。


パスタをよりおいしく茹でるための「パスタ鍋」。麺類や野菜などを茹でるときにも活用でき、一人暮らしの時短調理にも活躍します。この記事では、料理研究家の指宿さゆりさんへの取材をもとに、横型・IH対応・蒸し器兼用などパスタ鍋の選び方とおすすめ商品を紹介します。

パスタ鍋の特徴

パスタをよりおいしく、効率よく茹でるために作られたパスタ鍋。パスタを折らないでたっぷりのお湯で茹でられるように、一般的な鍋よりも深型に設計されたものが多いです。スープ作りにも活用できます。

鍋の中にザルがセットされたものなら、ザルを引き上げるだけで素早くかんたんに湯切りできます。パスタのほかに、うどんやそうめん、野菜などを茹でるときにも活用できて便利です。

パスタ鍋の選び方

自宅でパスタをつくるときの便利アイテム「パスタ鍋」ですが、自分に合うパスタ鍋を選ぶ基準はわかりますか?わからないと、購入する際にどれを選べばよいのか迷ってしまいますよね…。

そこでここからは、料理研究家の指宿さゆりさんへの取材をもとに、パスタ鍋の選び方をご紹介します。ポイントは下記のとおり。お気に入りのパスタ鍋探しのヒントに役立ててくださいね。

【1】対応熱源で選ぶ
【2】サイズで選ぶ
【3】素材で選ぶ
【4】湯切りできるザルや中カゴ付きがおすすめ
【5】パスタ以外にも使用できるものを選ぶ
【6】メーカーや商品の特徴をチェック

それぞれ解説していくのでチェックしてみましょう。

【1】IH or ガス火? 対応熱源をチェックして

出典:Amazon

パスタ鍋に限りませんが、お鍋やフライパンを選ぶときには対応の熱源をチェックしておきましょう。

ご自宅で使用しているのがIHの場合は、パスタ鍋もIH対応のタイプを選んでください。なかにはオール熱源に対応したパスタ鍋もあるので、長く使うことを考えると便利です。

【2】何人分茹でることが多いか考えて「サイズ」を選ぶ

出典:Amazon

コンパクトなサイズ感が魅力の貝印のパスタ鍋。

パスタ鍋のサイズは、よく作る人数分に合わせて選ぶといいでしょう。

1人分のパスタを茹でるのにおすすめの鍋のサイズは、直径16cm~22cmくらいです。コンパクトで収納場所にも困りません。素材は、アルミのものを選ぶと軽くて価格もリーズナブルです。

家族全員分など、パスタを一度にたくさん茹でる場合は、人数に応じてサイズが大きい鍋を選びましょう。

【エキスパートのコメント】

料理講師からのワンポイントアドバイス

パスタ鍋は通常の鍋と比べると大きめで、ご家庭の収納スペースなども加味してちょうどいいサイズを選ぶとよいでしょう。

あまりにも大きすぎるパスタ鍋ではお湯を用意するのに負担が大きくなりますし、何より手間がかかってしまいます。

また、ひとり暮らしの方やカップルの方であれば、1~2人用のサイズを選びましょう。

洗いやすさや収納にも困らないものを

出典:Amazon

たっぷりの水で茹でるため、深さのあるタイプが多いパスタ鍋ですが、シンクや収納棚とのサイズがアンマッチだと片付けに一苦労なんてことも。

シンクが狭めの方や、収納場所が限られている方は、直径が小さいタイプを選ぶとよいでしょう。しかし、一人用の小さめの鍋でも高さが合わず洗いにくく感じる場合もあるかもしれません。

使いやすさはもちろん、購入前には片付けやすさも考慮して選ぶことをおすすめします。

【3】熱伝導率や耐久性を考慮して「素材」を選ぶ

パスタ鍋の材質は、アルミ、ステンレス、ホーローなどさまざまな種類があります。それぞれの特徴を知って、使いやすいものを選びましょう。

アルミ製|軽くて熱の伝わりが早い

出典:Amazon

アルミ製のパスタ鍋は、熱伝導率が高いのが特徴です。沸騰するまでが早いので、パスタを時短で茹でられます。軽量で扱いやすく、リーズナブルな商品が多いのも魅力です。

ただし、強火にかけると焦げつきやすいため、火加減に注意する必要があります。また、保管する際に鍋に水分が残っていると、サビの原因になることも。しっかり乾燥させてから保管するようにしてくださいね。

ステンレス製|耐久性が高く、お手入れしやすい

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耐久性の高いステンレス製のパスタ鍋は、パスタを茹でる機会が多い方や、長く使えるパスタ鍋をお探しの方にぴったり。丈夫でキズがつきにくく、変形しにくいうえに、お手入れしやすいのが魅力です。

ステンレス製は重量が重く、熱伝導率が低いのがデメリットですが、それらの欠点をカバーするために、熱伝導率の高いアルミ層を挟んだ多層構造の商品も販売されています。

ホーロー製|おしゃれで保温性にすぐれた

出典:Amazon

ホーロー製のパスタ鍋は、熱伝導率にすぐれ、保温性が高いのが特徴です。沸騰が早く、余熱を利用してパスタを茹でられるため、ガス代や電気代の節約にもなるでしょう。

また、見た目がかわいいのもホーロー製の魅力です。シンプルなホワイトのほかにも、オレンジやブルーといった、おしゃれなカラーが販売されています。ただし、ホーロー製は衝撃を与えると割れやすいので、ていねいに扱うようにしましょう。

【4】湯切りできるザルや中カゴ付きがおすすめ

出典:Amazon

湯切りのしやすさに定評がある、栗原はるみさんのパスタ鍋。

茹で上がったパスタをラクに取り出したいなら、ザル付きのパスタ鍋が便利です。鍋からザルを引き上げるだけでかんたんに湯切りできるので、お湯が入った重い鍋を持ち上げる必要がありません。

また、ザル付きのパスタ鍋は、野菜を茹でるときにも役立ちます。

【エキスパートのコメント】

料理講師からのワンポイントアドバイス

せっかくパスタ鍋を購入するのであれば、パスタを茹でるために設計された作りになっている商品を選ぶのが望ましいです。ある程度大きめの鍋であればパスタを茹でることはできますが、手軽に調理できるようなモデルがおすすめ。

ザルを用意することなく湯切りできるザル付きモデルは、使い勝手がよいのでぜひそろえたいところです。

【5】蒸し器としてなど、パスタ以外の料理にも活用できる?

出典:Amazon

パスタ以外にも使える宮崎製作所 ジオ・プロダクトのパスタ鍋。料理の幅が広がりますね。

【エキスパートのコメント】

パスタ以外にも使うこと前提で選んで

パスタ鍋といっても、実はいろいろな料理に活用できるモデルがほとんどです。パスタ鍋を活用して煮込み料理やスープ料理を作ってみてはいかがでしょうか。

パスタ鍋専用に使うのもいいですが、せっかくならパスタだけではなく、さまざまな料理に活用してみてください。イタリアンだけではなく、筑前煮などの煮物を作ったり、おでんを煮込んだり、豚の角煮を作ったりと、きっと料理の幅が広がることでしょう。

【6】そのほかメーカーや商品の特徴もチェックして

サイズや素材が決まったら、メーカーや商品の特徴にも注目してみてください。

パスタの本場、ヨーロッパのメーカーがおすすめ!

出典:Amazon

ドイツの老舗メーカー「フィスラー」のパスタ鍋。

パスタ鍋のメーカーとして、本場イタリアのメーカーは名高く、イタリアンレストランでもイタリア製の調理器具にこだわっているお店も多いのではないでしょうか。

もちろんイタリアだけではなく、パスタ文化の根強いヨーロッパのメーカーのパスタ鍋もおすすめ。まずは日本製などのパスタ鍋を試し、本格的なパスタ作りのために海外製品を購入してみるのもよいでしょう。

こだわりがつまった料理研究家コラボモデルも選択肢に

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料理研究家の栗原はるみさんプロデュースのパスタ鍋。研究家ならではのこだわりがつまっています。

より使い勝手のよい鍋をお探しなら、コラボモデルを検討してみましょう。メーカーとは別の視点で使いやすさなどが工夫された鍋がほしい方、監修した料理研究家のファンの方に選んでいただきたいパスタ鍋です。

数自体は少ないのですが、メーカーの技術力と料理のプロの視点により開発されたモデルを選べば、いつもの料理もより便利に、楽しくできるでしょう。料理好きさんへのプレゼントにも、ぜひ検討してくださいね。

「横茹で可能」なパスタ鍋も人気沸騰中!

出典:Amazon

少ないお湯で茹でられるので経済的で、かつ時短にもつながる横茹でパスタ鍋。

一般的にパスタ鍋というと、寸胴型である程度の高さがあるものが多い印象です。しかし、背の高いタイプの鍋は身長が低い女性には危険であったり、湯切りが面倒なケースもあったりします。

パスタを立てずに、横向きに茹でることができる「横茹で対応のパスタ鍋」なら、縦型の鍋のデメリットを克服しつつ、少量の水での茹で上げができるなどのメリットも。収納スペースに限りがある場合にも、選択肢に入れておきたい種類のパスタ鍋です。

魚の姿煮や茶碗蒸しなどの蒸し料理も、底が浅いのでつくりやすいです!

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)