女優の北川景子が、BS日テレのドキュメンタリー特番『日本に恋したゴッホ~北川景子が歩く天才画家の旅路~』(12日19:00~20:52)で、ヨーロッパを巡る。
この番組は、なぜ日本人がゴッホに惹かれるのかを、自身も大ファンだという北川がヨーロッパで探っていくもの。原田マハ氏著でゴッホの生涯を描いた小説『たゆたえども沈まず』を携えながら、オランダ~パリ~南フランスと、ゴッホが暮らした街でその足跡を追っていく。
北川は「ゴッホといえば、情熱的で激しい画家というイメージがありますが、私はゴッホの絵を見るたびに、自然を愛し、純粋で、懇々とアートに打ち込んだ誠実な1人の男のイメージが浮かんできます。自然や、農作物、身近な人、物を題材に選びながらも、決してありふれたものにならない作品。型にはまらない、自由で、滾るような表現に私は魅せられているのだと思います」と魅力を熱弁。
オランダは初めて訪れたそうだが、「収録でゴッホ美術館に行けたことがとてもうれしかったです。ゴッホ美術館の学芸員の方からゴッホと日本のつながりについて教えていただいたことと、サン・レミの療養院近くの糸杉が印象に残っています。作品としてはオランダ時代の『じゃがいもを食べる人々』が心に残っています」と振り返る。
今回は「感じたことを感じたままに偽りなく話そう」と収録に臨んだそうだが、ゴッホ終焉の地では感極まる場面も。「『ゴッホってどんな人だったんだろう?』という長年持ってきた素朴な疑問を、私なりに解き明かしていく旅でした。稚拙な推理ではありますが…特に作品を見るときは感じたことを感じたままに偽りなく話そう、と思って臨みましたので、そのあたりをぜひご覧いただきたいです」と呼びかけた。
ガイド役を務めた原田マハ氏は、北川の印象について、「とてもみずみずしい感性を持った人でした。ゴッホの足跡を辿って旅する過程で、どんどんゴッホの内面に入っていき、彼の感情や感覚を追体験している様子でした。『たゆたえども沈まず』の取材をした際、私も何度かゴッホの魂に触れた気がしましたが、彼女もまた、撮影中にゴッホの声を聞き、ゴッホの見た風景の中に彼を感じたことでしょう」と語っている。
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