暑かった夏も終わり、これからは徐々に寒さが増す日々が待ち受けている。足元から寒さを防いでくれるブーツは、冬場の朝の通勤にはとても頼りになる存在だが、一方でビジネスの現場でブーツはいかがなものか、という声があるのも事実だろう。
今回はオフィスで働く女性マイナビニュース会員500名にアンケートを実施し、「職場にブーツを履いていくのはアリか」について聞いた。
Q.職場にブーツを履いていくのはアリだと思いますか
「はい」(73.4%)
「いいえ」(26.6%)
Q.前問の選択肢を選んだ理由を教えてください
■「はい」
・「スーツやオフィスカジュアルでの通勤など、特に規定のない職場ならいいような気がする」(32歳/不動産/事務・企画・経営関連)
・「履き替えればあり。ブーツのままなら仕事なめてるのかと思う」(41歳/ガラス・化学・石油/技能工・運輸・設備関連)
・「オフィスワークで仕事中も履いているのはあまりいいと思いませんが、履き替えればいいと思います」(43歳/教育/事務・企画・経営関連)
・「アパレル関係ならあり。工場などはなしだと思う」(32歳/その他/その他・専業主婦等)
・「私服で働く会社ならば問題ないと思います。また、雪国であれば滑り止め加工などのブーツを履くのも当たり前だと思うので」(43歳/不動産/事務・企画・経営関連)
・「不快感を与えるもので無い限り、好きな履物を履けば良いと思う。パンプス指定というならば、会社が支給すべし」(45歳/サービス/販売・サービス関連)
・「それで業務に当たる、取引先やお客などの前に出るのでなければ、ブーツを履いて出勤すること自体はさほど問題に感じない」(33歳/その他/技能工・運輸・設備関連)
・「プライベートは自由だと思うから。私自身は白癬がひどくなるので履きません」(43歳/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「もし営業などで、商談などのかしこまった場に行く時はさすがに、そういう場にもっとふさわしい靴でなければと思うが、そうでなければ好きな靴を履いて来ればいいんじゃないかと思う」(31歳/専門店/販売・サービス関連)
・「会社で会社靴に履き替えれば何の問題もないと思います。ロングブーツは暑苦しいですが、足首くらいのショートブーツなら普通の靴と変わらないので気になりません」(45歳/半導体・電子・電気機器/事務・企画・経営関連)
・「寒い冬などは、足の防寒のためブーツをはくのはあり。会社に履いていくのはマナー違反とかいう意見もあるけれど、私服が認められる会社も増えている昨今、古い発想だと思う」(48歳/教育/事務・企画・経営関連)
・「客先に行く場合は別だが、ビジネスパーソンとしての印象や清潔感が保たれていればよいと思う」(26歳/システムインテグレータ/IT関連技術職)
・「急に客先に行くためにパンプスを常備している等準備ができていれば、良いと思う」(31歳/金融総合グループ/事務・企画・経営関連)
・「私の仕事は外回りの営業です。しかも、地方なので車で移動しなければバスも自転車も時間的に無理です。なので、会社に着くまでにブーツであっても、その後お客様に会う前に履き替えれば問題はないと思います」(30歳/生命保険・損害保険/営業関連)
・「接客業なので、冬場はブーツも履きます。職種によってアリかナシかは大きく変わるのではないでしょうか」(35歳/繊維・アパレル/販売・サービス関連)
・「あくまで仕事中は正装であり、プライベートでどのような服装をするのかは自由。仕事の前後でプライベートの用事があったり、前日に出かけたまま職場に来ることなどもあると思う。もちろん服装が自由な職場なら、勤務中に履いていることもまったく問題はない。冬場は足元を温められて、冷え性対策にもなるかもしれない」(32歳/フードビジネス/営業関連)
・「時と場合によるとは思うが、私服OKなのであれば、臭いなど管理をしっかりすればいいと思う」(32歳/エステティック・美容・理容/営業関連)
・「毎年履いてます。制服だから履き替えるし、私服だとしても、何を履いていたとしても仕事には関係なくないですか」(41歳/建設・土木/事務・企画・経営関連)
■「いいえ」
・「工場内の社員食堂勤務なので、工場内では安全な靴で通勤するよう定められている」(33歳/フードビジネス/販売・サービス関連)
・「通勤に履いてもいいと思うが、勤務中も履いているのはどうかなと思う」(28歳/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)
・「ブーツは外で履くもの。仕事の時にブーツだと相手に失礼」(34歳/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「過度なお洒落は社内の風紀を乱すと私は思うからです。それに、女子社員の『お洒落合戦』を招きかねません」(35歳/警察・消防・自衛隊/公共サービス関連)
・「朝忙しい時に脱ぎにくい。ヒール高いと怪我の元になるので、ヒール低めの脱ぎやすいショートブーツならアリだと思います」(41歳/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/事務・企画・経営関連)
・「ブーツを履き替えるとは思うが、出勤するのにブーツはちょっとどうかなと」(31歳/精密機器/その他・専業主婦等)
・「制服があるので、その制服にはブーツは合わないから。それと、今までずっと事務職に就いていたけれど、ブーツを履いている人は見たことない」(41歳/物流・倉庫/事務・企画・経営関連)
・「うちの職場に限ってはですが、階段のある所なので正直あぶないです。履きたいなら好きすればよいのでは?」(42歳/広告・出版・印刷/事務・企画・経営関連)
・「靴底の高さがあり、滑りやすいサンダル同様に危険な履き物だと勤務中に向かないので、良くないと思いました」(38歳/専門店/営業関連)
・「動きやすさ重視の職場では、着脱や行動に時間が掛かるのはNG」(36歳/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
■総評
調査の結果、「職場にブーツを履いていくのはアリだと思いますか」という質問に対して、「はい」が73.4%、「いいえ」は26.6%と、全体の4分の3近くが「アリ」と回答した。
「はい」の理由としては、「個人の自由」「その職場が許容しているのであればOK」「履き替えるのであれば良い」「寒い時期には便利」などが主なものとして挙がっている。
「接客や営業などには向かないが」という留保を設けた回答も散見され、TPOをわきまえた上で履くのであれば問題ないという認識が共有されているようだ。
なお、この設問に関して「回答なし」という人も多くおり、「ブーツがアリ」はすでに自明のことであり、あえて理由を述べる必要もない、という意思表示にも受け止められる。 反対に、「いいえ」の理由は、「危険」「仕事相手に対して失礼」「機能的でない」などのコメントが寄せられている。
ただし、ここでも「履き替えるのであればOK」というコメントは多く、周囲に対する一定の配慮があれば、"通勤中に"ブーツを履くのはアリ、という考え方が主流であることがうかがえる。
実は今回の設問は「職場にブーツを履いていくのはアリだと思いますか」というものであったため、通勤でブーツを履いていき、その後職場で「履き替える」のか、あるいはそのまま「履き続ける」かで解釈が 分かれている。
つまり「アリ」とした人は職場では履き替えるのだからOKであり、「ナシ」の人は履いていくのはいいけれど職場もそのままなのはNGとしており、「ブーツ通勤」そのものを否定している人はほとんどいない。
今回のアンケートでは、「職場にブーツ」はファッションであり個人の自由ではあるけれど、そのシチュエーションには十分な配慮が必要、という結論となりそうだ。
調査時期: 2019年9月6日〜2019年9月9日
調査対象: マイナビニュース女性会員
調査数: 500人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真と本文は関係ありません